ストラテジーペイジの2022-9-18記事。
ロシア本国では普通の犯罪の取締りに警察の手が回らなくなり、犯罪者たち、大安心。
というのは、いまや警察力のすべてが「反戦活動市民」の取り締まりに集中投入されているのだ。
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Boyko Nikolov 記者による2022-9-18記事「Taiwan shows a local version of the Switchblade loitering munition」。
台湾企業「JC テック」は台湾軍と10月に契約を結ぶであろう。国産のロイタリングミュニションを納品するのだ。
すでに自社開発品は仕上がっている。「フライングフィッシュ」という。寸法が3種類ある。
中間サイズの「フライングフィッシュ200」は、炸薬ペイロード500グラム。その状態で全重2kg、全長1.15mである。
社長によると、スイッチブレードに刺激されたと。
単価は1機が3000ドル。安い!
※この値段はすごい。
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Eurasianet の2022-9-17記事「China Signs Major Railroad Deal With Uzbekistan And Kyrgyzstan, Bypassing Russia」。
中共は、キルギスタンおよびウズベキスタンと合意した。両国を経由する新鉄道線を敷設する。それによって露領を迂回する。
ロシアが受けている国際制裁のとばっちりを避けるためだ。
これによってウズベキスタンの立場が強くなる。ロシアに構わずに欧州まで製品を輸出できる。
中共とキルギスの国境のトルガルトが工事起点になるだろう。すでにそこには道路があるので。
現状、中共の鉄道は欧州標準軌の1435ミリなのに、旧ソ連圏のキルギス等は1520ミリである。これはそのままか。
※ロシアとスペインは、欧州強国に侵略されない用心として、標準より広い軌道を意図的に選んだ。19世紀の話。
すべて完成すると中共は、イラン~トルコ経由で、いままでより900km短い鉄道輸送により欧州へ商品を搬出できる。
※中共主導で、ロシア市場とのデカップリングが進められている。その中共市場は米国主導でデカップリングされつつあるのだが、だからこそ、いまのうちに早く欧州とカップリングしてしまうことで、サバイバルのオプションにしたい。
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Guy McCardle 記者による2022-9-17記事「Russian Explosive Reactive Armor Explained」。
第一世代の「コンタクト1」は、HEAT弾に対してのみ減衰効果を発揮する。中身は「4S20」という製品名の2枚のプラスチック爆薬。それが2枚の鋼鈑の間に楔状に固定されている。
第二世代の「コンタクト5」は、弁当箱の外見がより大面積、且つ、フラットである。
内部の爆薬量も増えている。コンタクト1はTNT換算で28グラムだったが、コンタクト5は33グラムなのだ。
内臓の爆薬プレートの製品名は、こっちは「4S22」である。
ロシアの第三世代のERAは「レリクト」という。2006年からT-72BおよびT-90に貼り付けられている。
宣伝では、防禦効果は「コンタクト5」の2倍だという。
「レリクト」の弁当箱は微妙に戦車の表面から浮かせて取り付けられる。
中味の爆薬板の製品名は「4S23」である。薬量は「コンタクト5」より多い。
宣伝では、APFSDS弾の貫通力さえ弱めてしまうと称する。
ロシアの第四世代のERAは「マラチト」という。詳細は分かっていない。
ウクライナ兵が、戦地に遺棄されたロシア戦車のERAを分解してみたところ、中にただのゴム板が入っているだけというまがい物が頻繁に見つかる。
これは製造段階でのイカサマではなくて、おそらく受領した部隊が中味を闇市場に転売したのであろう。
※プラスチック爆薬を誰が何のために買うのか知りたい。何にも使えないだろ?
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AFPの2022-9-17記事「France sends latest nuclear shipment to Japan」。
再処理したプルトニウムを混ぜたMOX燃料。それを運ぶ船がシェルブール港を出た。日本に向かう。
これは2021-9の便に続くもの。
輸送船は『パシフィック・ヘロン』と『パシフィック・エグレット』の2隻で、どちらも英国の船会社PNTLの所有船である。
日本到着は11月になる。
MOXは、92%の酸化ウランと、8%の酸化プルトニウムを混ぜてある。