わが家のNTTルーターは説明書きでは3波を出しているはずなのだが、なぜかそのうち2波しかつながらない。これって交換を要求してよい案件?

 そしてウチは三人家族なので全員が端末を使うとその2波の取り合いになる。おやじの部屋はルーターからいちばん遠いので、途切れる。これが現象のいくぶんかを説明するのではないかと思っています。

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 『ポピュラーメカニクス』の2023-2-17記事。
   あらゆる周波数帯でEWがかかっているエリアがウクライナ戦線にはあり、そこではDJIはまったく使えないという。
 英シンクタンクによると、今次戦争の初盤で、クォッドコプターは、平均して3回飛ばすと、もう帰ってこなかった。Jamにやられて。

 周波数ホッピングなどの技法はもちろん試されている。だがEWも日々、進化しているのだ。

 イスラエルの発明家トルチンスキーは「アトラスプロ」というトライコプターで、DJIから軍用市場を奪えると考えている。
 3軸だと、クォッドより軽くできるが、「バリアブルピッチプロペラ」にする必要があり、複雑化する。

 複数機をスウォームで飛ばし、相互に無線を中継できるようにすることにより、谷地に進出したドローンとの無線が途絶えないようにする。高空に1機、位置させておけば、そことnodeができるので。

 現状、5機を1名で操れる段階。

 アトラス社は月産200機だが、これを800機にしたい。またウクライナ国内に工場を造ってもよい。WWII中の米国軍需産業は、数十万機単位で戦術航空機を量産している。この能力がすっかり消えているのが大問題だと、トルチンスキーは考えている。

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 ストラテジーペイジの2023-2-19記事。
  イランは2020から「空母」の建造にかかっている。バンダルアッバスの造船所で。
 有人ヘリ少数と、無人特攻機を多数、載せる。

 もともと、20フィートコンテナを3280個積めるコンテナ船『ペラリン』である。
 全長240.2m×幅32.2m。吃水7.7m。

 デッドウエイトで4万1971トン。

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 『シュピーゲル』によると、昨年秋、ドイツ政府の情報部員(52)が、FSBからカネをもらってHIMARSの位置をロシアに教える準備をしていた。未遂だったが、数十万ユーロの現金入り封筒を押さえられている。今は拘置所の中。

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 AFPの2023-2-16記事「Major Ukraine donor Estonia calls on allies to do more」。
   エストニアは来年は、GDPの3%を防衛費に使うつもり。
 さらに欧州与国によびかける。総額1億ユーロの軍事支援を今年じゅうにウクライナに届けるべきだと。

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Kubatbek Aibashov、Aibek Biybosunov、Chris Rickleton記者による2023-2-18記事「Reexports To Russia: How The Ukraine War Made Trade Boom In Kyrgyzstan」。
   欧州からロシアへの輸出品は、いったんキルギスタンやカザフスタンに荷降ろしして、そこからロシアへ搬出すれば、記録上は、「対露輸出」にならない。このグレーゾーン取引のおかげでキルギスは大繁盛。対露輸出は2・5倍になり、中共からの輸入は3倍に増えた。

 2022年のキルギスにとっての最大のトレード・パートナーは、ロシアであった。

 ロシアは2021年以前には、キルギスからシャンプーや爪楊枝や石鹸や自動車部品を輸入したことがなかった。それらが22年にはキルギスから輸出されているのである。

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 2023-2-18記事「Why Rosatom still is not on the list of sanctioned companies? Here’s the trick」。

   ロスアトムが抜け道輸入業者になっていると知れていても経済制裁はかけられない。理由は米国の原発燃料の20%はロスアトムから買っているから。さらにこれから開発される小型原発の燃料となると、ほとんどすべてロスアトム頼みとなるはず。

 核燃料を抽出し精錬するという工程への投資を過去30年間、西側は、自粛してきた。そのあいだ、ロシアだけが投資を続けていた。

 ウクライナの原発もロシア産の燃料に依存している。それを変更しようとしても、あと4~5年はかかってしまう話だそうである。

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 2023-2-17記事「How a record-breaking copper catalyst converts CO2 into liquid fuels」。
   1970年代に、銅が二酸化炭素を「燃料」に化学変化させる電気触媒の働きがあることが見いだされていた。そのしくみは謎だった。

 このたび、バークレー研究所が、銅のナノ粒子が水と二酸化炭素から、エチレン、エタノール、プロパノールなどをつくりだすありさまを、ソフトX線を使う新技法によって観察。『ネイチャー』誌に先週、報告を載せた。

 7ナノメーターの銅分子はCO2を吸着した。それより大きいサイズだと、吸着しない。
 ソーラーパネルの低電圧を使って大気中の二酸化炭素を減らせる道が見えてきたという。

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 Defense Express の2023-2-19記事「Chinese Drones Still Support Russia’s War in Ukraine – WSJ」。
   『WSJ』紙が顧客記録から調べ上げた。露軍の後方にDJI社の販売店が直にドローンを納品している。またそれとは別ルートで、UAE経由でDJI製ドローンをロシアまで迂回搬入する密輸手口があるという。

 UAEに代金を払っているのはSberbankで、この国営銀行はとっくに制裁対象である。

 ペンタゴンの懸念は、DJIの密輸商売を通じて中共軍が、最新戦場の貴重な情報をかきあつめるであろうこと。

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 Inder Singh Bisht 記者による2023-2-17記事「February 17, 2023Indian State Firm to Provide MRO Support for MQ-9B Drone Engines」。
   ジェネラルアトミクス社製「MQ-9B」のインド海軍運用機については、そのエンジンのMRO(メンテナンス、リペアー、オーバーホール)は、HAL(ヒンドゥスタン航空株式会社)で担当することになった。

 インド海軍は2020年から2機を運用している。リース契約である。

 HAL社がベンガルルにもっているエンジン工場が、ジェネラルアトミクスと契約する。
 ベンガルル工場は「TPE 331-5」という、ターボプロップエンジンのMROを40年間やっている。

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 Thomas Page 記者によるCNNの映画評記事。
    エドワード・バーガー監督は新作ネットフリックス映画の『西部戦線異常なし』の中に、レマルクの原作にはないシーンを挿入した。
 無筆のカチンスキーのために、パウルが、カットの奥さんから来た手紙を読んでやる。そのあと、二人は「戦前」の生活にまた戻れるなんて考えられない、と雑談する。カットは言う。おれたちは観光旅行者のように遠くへ歩き去るだろう。だがおれとしては、お前と焚き火の前で坐っていたいんだ。

 ロケは真冬のプラハ郊外。
 2021年の1月に、凍結している地面に数百mの塹壕を掘った。

 雨が降るとたいへんなぬかるみになり、監督はゴム長靴を5足、失ったといっている。

 砲撃を避けるために、水の溜まった弾痕の底に潜んでいたら、仏兵もそこにとびこんできて、パウルが咄嗟に銃剣で刺したが、即死せずにうめき続けているのをその場で見ているしかないというシーン(これは原作にあり)。これを撮影していたイギリス人カメラマンは思わず泣いてしまったという。

 『西部戦線異常なし』は22年9月にトロント映画祭でプレミア上映され、ネットフリックスには10月に載せた。