BBCの2023-8-12記事。
ロシア陸軍の中尉が、リトアニア国境を越えて亡命してきた。
8月10日のこと。
この中尉は野戦砲兵部隊の補給廠勤務。弾薬兵站の仕事をずっと続けていた。
ロシアじゅうから弾薬をかきあつめ、それをウクライナの味方部隊へ推進させていた。
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Polina Morozova 記者による2023-8-9記事「Ukrainian Engineers 3D-Print Boots To Help Protect Sappers」。
ウクライナ国内のガレージ工作屋が、3Dプリンターを使って、地雷を除去する工兵のための「安全サンダル」を製造している。オーバーシューズとして軍靴のまま重ね履きする。厚底からX字状の腕が出ており、その腕の先端、4点で接地する。どれかが対人地雷を踏んでも、TNTにして100グラムまでの爆発なら、工兵の足は守られるという。
コストは、1足が400ドル。
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2023-8-12記事「What are Sea Drones and How Much Do They Cost」。
ウクライナ政府は最近、リモコン爆装ボートのコストを明らかにしている。それは1艇が25万ドルだそうである。
同じレンジのミサイルや魚雷よりも、はるかに低廉であることは間違いない。
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Daniel Larison 記者による2023-8-11記事「A security pact with Saudi Arabia would be a disaster for US interests」。
イスラエルの外相、エリ・コーヘンは、先日『WSJ』に寄稿し、米国はサウジとの間で、米韓安保条約をモデルにした二国間の安保条約を結ぶといい、と提言した。
この記者はそれに大反対。
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Ashish Dangwal 記者による2023-8-12記事「6th-Gen Fighter Jet: Saudi Arabia Looks To Join UK-Led Global Combat Air Program Amid Eurofighter Delays」。
ビンサルマンは、英日伊共同開発の「次世代戦闘機」計画に、「イコール・パートナー」として加わりたいと申し出たのだそうだ。
この三国事業のことを英国では GCAP=グローバル戦闘機計画 と称する。
GCAPには、戦闘機だけでなく、有人機と連携した無人機のような補助システムの開発までも含まれている。
GCAPは、戦闘機を2035までに完成させるとしている。
『フィナンシャルタイムズ』が報ずるところでは、英伊は、サウジの加入を支持した。
サウジ側の事情。「ユーロファイター・タイフーン」の「セカンド・トランシェ」を英国から買いたいのに、その開発国(4ヵ国)のひとつであるドイツの反対により、輸入が実現しそうにない。
ドイツは、2018年から、対サウジアラビアの武器輸出を禁じているのである。理由は、サウジ軍によるイエメン攻撃は、やりすぎだと考えられることと、サウジ政府に批判的なジャーナリストだったジャマル・カショギをビンサルマンが暗殺させた容疑が濃厚である件。
ドイツは7月中旬にその反対意向を表明した。※岸田総理のビンサルマンとの面談は7-16。
ビンサルマンは、GCAPに対して数百億ドルの資本を注ぎ込もうと申し出た模様。英伊は貧乏だから、このカネは歓迎できる。特に英国が乗り気。しかし日本はカネに困っておらず、むしろ「下請け」の準備が狂ってしまう混乱を大迷惑だと考える。
日本政府の懸念。長期の大方針として、徐々に武器輸出を盛んにして行きたいが、げんざいサウジはイエメン(=イランの代理人)と戦争中で、いきなり問題がありすぎる。現状のサウジと戦闘機同盟を結ぶことは、野党や左傾マスコミをして現政権を攻撃させる材料を進呈するようなものである。岸田政権の支持率は磐石ではないので、そんなリスクは冒したくない。次の国政選挙が心配だから。
日本がもうひとつ気にするのは、最高機密の技術情報の管理。3ヵ国でもどこから漏れるかわからないのに、サウジとそれをどう共有すればいい?
3月に英国とサウジは、〔テンペストに関する?〕フィージビリティ・スタディをいっしょにやることで合意している。サウジの国防大臣、ハリド・ビン・サルマンがそれについてすぐツイートしている。
サウジの大きな願望。武器の供給源が米国一辺倒になっているのはまずいので、これを多角化しておきたい。