「チャレンジャー2」が1両、やられたようだな。乗員4人は、助かっている。

 Boyko Nikolov 記者による2023-9-5記事「J-35’s ‘pitot tube’ has been removed and stealth paint applied」。
  「殲35」からピトー管が除去され、ステルス性を強化しようとする努力が見られるそうだ。

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 Defense Express の2023-9-5記事「The Purpose of Car Tires on russian Tu-95 Bombers, or How Neptun Got New Controversial “Eyes” to Hit Land Targets」。
   ウクライナはその国産の地対艦ミサイルの「ネプチューン」を、地対地巡航ミサイルに改造中である。

 露軍は、「ネプチューン」のサーマル・イメージ・シーカーを韜晦するために、エンゲルス空軍基地にある「ツポレフ95」と「ツポレフ160」の主翼上に古タイヤを並べることで、赤外線画像のシルエットを不明瞭化しようとしているのかもしれない。

 ネプチューンの内臓チップには、あらかじめ、敵航空機のサーマルイメージ画像が資料としてストアされており、コンピュータがそれを参照しつつ、もし一致する「現物」が下に見えてきたら、そこにミサイルをダイブさせるアルゴリズムだと考えられる。その参照が一致しないように、現物側の上面イメージを攪乱し、それによって被弾を回避しようというのだろう。

 ※つまりタイヤ資材置き場のように見せることで、「これは飛行機ではない」と、マシンを誤断させるのか。

 ※なぜ、数百個のタイヤではなく、ずっと手軽な「赤外線遮断スクリーン」を使わないのか? 「日傘」でもいいわけだよ。やっぱり小型ドローンの爆発毀害力(特に超低空を航過しざまに空中爆発する戦法)を物理的に緩衝したいのではないか。だが、それなら材木ではダメなのか? 超低空を航過しざまに空中爆発するモードを警戒するのならば、材木でもいいはずだが。

 ※別な飛行場で、大型機の上にコープケージを組んでいる例が観察されている。これは宇軍情報部の宣伝動画の勝利なのかもしれない。実際にはクォッドコプタータイプの特攻ドローンは、敵軍用機の主翼下で爆発させることもできるし、エンジンのエアインテイク内に突入させることも簡単であるはずだから。

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 2023-9-4記事「SMARTSHOOTER to present the SMASH technology, recently selected for purchase by the British Army」。
   ロンドンで開催されているDSEI。
 そこにスマートシューター社が出品。小銃でUAVを撃墜できるAI照準眼鏡。

 スマートシューター社の本社はイスラエルのヤグル市にある。CEOはミカエル・モル。
 欧州では支店がデュッセルドルフにある。米国のメリーランド州と、豪州のキャンベラにも。

 英国ではヴァイキング・アームズ株式会社が一手販売する。英陸軍は採用した。

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 Povilas M 記者による2023-9-5記事「Russia is Increasing Domestic Kamikaze Drone Production ? Exact Source of Components Unknown」。
  ウクライナ情報部によると、ロシアは今年の後半に、「ゲラン-2」(シャヘド136の内製化バージョン)を1300機、量産する計画だという。

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 Anders Hagstrom 記者による2023-9-5記事「Intercepted phone calls reveal Russian frontline troops complaining of heavy losses, poor supplies」。
    宇軍の「反転攻勢」が開始された後、最前線の露兵は戦況をどう感じているのだろうか?
 宇軍が傍受した露兵の携帯通話の内容の一部が公表された。

 7-12に一兵士が妻相手にボヤいている。弾薬が全くない。この指を銃剣代わりに使えってか?
 俺たちはコジキだ。1941年には1梃のライフルを兵隊5人で共有したというが、その時代と違わない。

 ある兵隊いわく。彼の所属する大隊は、指揮官の攻撃計画が拙劣すぎたため、ぼろぼろの残骸となってしまった。予備の大隊はもう無い。今あるのはボロカスだけ。

 ある兵隊は、「戦場掃除」ができない実態を嘆く。戦友の屍骸が野原に置き去りで、誰も回収できないうちに、腐敗して行く。

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 John Tamny 記者による2023-9-1記事「”Cheap Labor” Is the Most Expensive Labor of All」。
    低賃金労働者は、じつは、高くつく。
 企業経営者が急にたくさんの労働力を新規に募集したいと思っても、低賃金ならば、すぐには集まってくれない。彼ら労働者からすれば、何も急いで飯場に殺到する理由などないのだ。働いたところで、ごく低賃金なのだから。賃金以外の手当ても待遇も補償も劣悪なのだから、こっちの足が出ないように、むしろ慎重に、すこしでも損のない、不利益が少ない職場を見極めて選ばねばならない。

 また、低賃金は、低生産性を意味する。低生産性は、長期の成長力が欠けていることを意味する。

 低賃金は、その労働者の苦労には価値がないことを、そもそも意味しているからである。

 投資の目安になるシェパード指数では低賃金は成長の指標だって? 左様。その経営者が、労働者から搾取することだけを考え、それ以外のリターンを労働者に求めないとしたら、低賃金は投資家にリターンをもたらす蓋然性がある。しかしその地域がサンフランシスコやニューヨーク市のように発展して巨額の資本をますます世界から集めるような未来はやってこないだろう。

 経済は人である。事業も人である。人以外の何物でもありはしないのである。米国経済の価値の核心は、世界一報酬の高い「人材」がそこにたくさん集まる、そんな空間が成立し得ること。

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 2020年の春頃からお世話になっていた「ユグドア」の喜捨システムが、このほど運営会社さまの御都合によって9月下旬を以て停止になるそうですので、わたしから管理人さんにお願いして、早めにバナーを撤去していただきました。
 振り返りますと、小生の最も苦しかった過去2年間ほど、このシステムを通じて皆様からどれほど勇気づけられたか知れません。あらためまして、ここで深甚の御礼を申し上げます。ありがとうございました。