インドネシアがナトゥナ諸島のEEZ内で石油を試掘し始めたら、中共が、《ただちに止めろ。そこは中共の領土だ》と通告してきているそうだ。

 インドネシア外務省はこの件についてノーコメントを貫いている。

 ※じつに中共らしくてわかりやすい。反面、わかりにくいのが、習近平が2023-3-1に言い出した GCI=「グローバル文明イニシアティブ」(全球文明倡泌)とかいう経文だ。人生の大半を読書と無縁に過ごしてしまった理論文盲のオッサンが今になってインテリゲンツィアを装いたくなり部下に作文を命じた、無内容リポートの標本と申せようか。

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 Joel Guinto 記者による 2023-10-52023-記事「How China is fighting in the grey zone against Taiwan」。
   中共が無数の戦闘機を発進させて台湾のADIZを越えたところまで飛ばしてUターンさせる。戦争でもないが平和でもない「グレイ・ゾーン」のイヤガラセだ。

 大規模な挑発をルーチン化しておくことにより、本番の開戦奇襲の企図を隠しやすいというテクニカルなメリットも、これにはある。

 2022の台湾国内の世論調査によると、中共軍の侵攻が始まったら、台湾は勝てないと考えている国民が半分を超えていた。いや、台湾が勝つよ、と答えた者は三分の一であった。

 またノッチンガム大学が実施したアンケート調査によって、台湾の納税者は国防費を増やすことにも乗り気でないと判った。半数近くの者は、国防予算はもう十分だと考えている。三分の一の者は、すでに多すぎると考えている。

 演習を名とした軍事的脅迫を続ければ戦わずして台湾を征服できるというのが中共側の皮算用だが、これから数ヵ月、その脅しを強化すべきか弱化すべきかで悩むであろう。というのは、脅せば脅すほど、2024-1の選挙で民主進歩党の頼清徳が票を集めて総統になってしまうかもしれないからだ。

 ※中共としては売国じじいの巣窟=国民党に選挙で勝ってもらうことが、戦わずして台湾を吸収してしまえる近道。まさに国民党は台湾の癌だ。そして台湾軍の中核上層も国民党系であることから、西側自由主義諸国は、有事にどうやって台湾を救えばいいのか、非常に悩むことになるであろう。おそらく台湾が進水させた国産潜水艦のFCSの枢要部分は、国民党のスパイがまるごと大陸へ持ち出したとしてもまったく西側海軍には害が無いような「Tモデル」カスタムをロックマートが手間隙かけて用意している筈。かたや中共の 宋/元級潜水艦には ドイツのMTUの「396 SE84」ディーゼルエンジンが必要だった。

 ※興味深いのは、台湾には「共産党」もあるのである。しかし中共としてはそっちは応援し難い。戦前のかなりの期間、ソ連は、毛沢東ではなく蒋介石を全力で後援していた。それと似た構図だ。

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 ISABEL DEBRE 記者による2023-10-5記事「Israeli arms quietly helped Azerbaijan retake Nagorno-Karabakh, to the dismay of region’s Armenians」。
    9月19日のアゼルバイジャン軍による電撃作戦に先立つ数週間、アゼル軍の輸送機が頻繁に、イスラエルの航空基地と、ナゴルノカラバフ近くの飛行場の間を往復した。

 アゼル軍の輸送機が荷物を積み込んだのは「Ovda」というイスラエル南部の軍用飛行場で、滑走路は3000mある。イスラエルが爆発物を輸出する場合、必ずこの飛行場が使われる。

 具体的にどんな兵器弾薬が運ばれたかは不明。しかし今次作戦では、イスラエルのIAI社製の「バラク8」という最新のSAMが、アゼルバイジャン軍を守ったという。

 イスラエルは、原油の40%以上をアゼルバイジャンから買っている。そういう関係。

 アルメニアにいわせると、イスラエルは、イランを監視する拠点を得たいので、アゼルバイジャンを応援するのだという。

 アゼルバイジャンは、同じシーア派であるイランが、異教徒のアルメニアをこっそり援助しているのではないかと疑っている。

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 Joshua Skovlund 記者による2023-10-5記事「How the claymore mine changed the battlefield forever」。
    「クレイモア」飛散地雷の語源は、スコットランドの巾広剣である。
 クレイモアの一面には必ず「Front toward enemy」と印字してある。そう印字してある面を、敵がやってくる方角へ向けて、地面に仕掛ける。700個の鋼玉(ボールベアリング)はそちらの正面にだけ、飛んでいく仕組みだ。裏面方向には、鉄球は飛んでこない。しかし16m以内に位置していれば、爆圧で悶絶する。

 クレイモアは1956年に特許登録され、ベトナム戦争中に名が轟いた。

 ベトナム戦争中にSEAL小隊長として、ベトコン相手にこのクレイモアを仕掛けて回った退役大佐氏いわく。クレイモアは単純だ。時に最高の兵器は、単純な発明品なのだ。

 なにしろ登場の当時から、鉄球の殺傷距離が100mもあった。普通の対人地雷とは比較にならないのである。

 起爆方法は、視発用電線でも、導爆線でも、物理的トリップワイヤーでも、OK。複数のクレイモアを導爆線で結んでおけば、一斉に炸裂して敵部隊を一網打尽にできる。

 ただしベトナムの湿った環境では、肝腎なときに不発になりやすかったそうだ。

 炸薬はプラスチックC4で、充填量は1.5ポンド。
 鋼玉の直径は「三分の一」インチ。散開パターンは60度である。
 距離50mまでは致死的。距離250mまで毀害力がある。

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 Team Mighty 記者による2023-10-3記事「Marine Officer explains why Gen Z won’t join the military」。
    40億円も募集活動に予算を使っているのに、米軍は2023年の新兵採用目標を1万9000人も下回る見通し。1997以降に生まれた「Z世代」は軍隊に入る気などまったく無い。

 それについて役に立つ本を、海兵隊中尉のマシュー・ワイスが出版した。著者自信が、Z世代である。彼は入営前に修士号を取っている。

 ワイスは主張する。Z世代はネットのインフルエンサーを見ている。インフルエンサーは他者と同じ報酬を貰うサラリーマンではない。個性的能力を磨いて、他者よりも多く稼ぐ存在である。軍隊にはその仕組みがない。だから導入せよ。個人差別ボーナスの制度を。それで軍隊はZ世代を全米から吸引できる。