パラグライダーなら、さらなり。
これを「近距離での壁超え」ミッションに特化させる案は有望と思う。
問題は発進アシストだけだ。そのうまい方法があるなら、低出力=安価で目立たない電動モータープロペラとの組み合わせも考えられる。このモーターは発進には使わず、短距離の巡航にのみ使う。
静粛奇襲にこだわらなくていいなら、SYPAQ社の「段ボール無人機」と同じ発想で、安物の樹脂膜製の使い捨てパラグライダーを製造できるはずだ。そこに、米国にはあり余っている、空軍用の「投下爆弾」の古いタイプを吊るせるはず。対峙している敵塹壕の制圧用なら、これで十分だったはず。
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Defense Express の2023-10-11記事「HIMERA Created a Radio to Keep Ukrainian Drone Operators “Invisible” to russian SIGINT」。
ウクライナの「HIMERA」社は、UAV操縦兵が使って便利なトランシーバー形の無線端末「G1」を量産中である。少し前から部隊で使い出している。
すべて民間市場から集めた部品でFHSSのモデム機能を実現。価格はとても安い。
これはUAVのリモコン信号を中継してくれるので、操縦兵がUAVと通信できる距離が延びる。また、操縦している者の真の居場所を、敵のシギントに対して匿してくれる。
この軽量モデムは、ドローン自体にとりつけることもできるし、長い棒の先にくくりつけて地面から立てて中継塔にしてもよい。
巧みに用いると、操縦オペレーターは数キロメートルも自己位置を韜晦できるので、敵の砲弾でオペレーターが殺されてしまうという事態を回避できる。
※SNSにあがっている動画で、宇軍の特攻UAVが、あるビルの中階の窓から突っ込んで自爆するシーンがあるのだが、この自爆機が狙ったのは、露軍のUAV操縦者であったという。おそらくDJI社の「仕様」のために、操縦者がどこから操縦電波を出しているのかは、すぐにわかるのだ。中継器を使うことにより、この「逆探知」を形骸化するのだろう。
HIMERA社はげんざい、小隊レベルで秘話通信に使えるトランシーバーも開発中だという。
※「UA warinfographics」というサイトが発表した最新の「表・グラフ」によると、2022-2の開戦いらい初めて、1日のうちにウクライナ軍が発射している砲弾の数が、露軍のそれを上回るようになっているという。これは宇軍への砲弾補給量が増えたというより、露軍への砲弾補給量がコンスタントに減少した結果の「逆転」であることがグラフから端的に読み取れる。
※西側諸国が砲弾増産のための設備投資を開始したのが昨年。それが稼動し始めるまでに2年が必要。2024年にはウクライナ前線の彼我の砲撃頻度は逆転する。そこから考えると来年の今頃はロシアは投了しているだろう。
※雑報によると、2023-10-7にガザ境界の壁のコンクリートパネルを1枚壊した間隙から、ハマスの歩兵がイスラエル領へ浸透して行くときの実写動画がSNS投稿されているのだが、その歩兵たちをインストラクトしているらしい指図役の男の、注意を促す短い叫び声が、ロシア語だという。このことから、今回のハマス奇襲をコーディネイトしたのはロシアではないのかという疑いに燃料が与えられた。電話やインターネットを使わずにプロットをオーケストレイトできるのは、確かにFSB/GRUしかないだろう。そしてプー之介には、ウクライナ戦線の絶望情況を緩和したいという、強い動機がある。
※イスラエル領内のファストフード店を急襲して客を人質として連行するハマスのビデオ。ゲリラは皆、オートバイ用のフルフェイスヘルメットだ。最初の境界線浸透にオートバイを使うのは、イスラエルの監視哨から怪しまれない、奇襲の妙手であったのか。
※地面にむきだしに二列に置き並べられている対戦車地雷の線を、露軍のBTRが何も気にせぬ様子で通過しようとして、てきめんに大破してしまう動画がSNSに出た。末端兵士が最低のモラールで、ただ、命令に従っているという様子が看取される。
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2023-10-13記事「Ukraine buys 60% of the world’s Mavic drones」。
世界中で市販されているDJIの「Mavic」という小型のクォッドコプター。なんと、その製造量のうちの60%は、ウクライナが買っているという。
これはウクライナ首相による公式発言。それを買うための今年の追加予算は「400億UAH(フリヴニャ)」だと。
※11億米ドルくらいか。