Ritu Sharma 記者による2023-10-13記事「Op Iron Sword: Israel Faces ‘Vietnam Trap’ As Tunnel Labyrinth Under Gaza Could Be IDF’s Biggest Challenge」。
パレスチナ地区の地下には、地表から30m~40mの深さにトンネル網が掘りめぐらされているので、6000発くらいの砲爆撃では、ハマスは根絶できない。よって地上侵攻が不可欠。
ベトナム戦争中、サイゴン北西のクチ地区にベトコンのトンネル網ができあがっていた。これを掃討するために米軍は1967年に3週間かけて「Cedar Falls」作戦を実施し、ゲリラ750人を殺してトンネルは爆薬で埋めたのだが、けっきょく、もとの通りになった。
次。
Michael Shoebridge 記者による記事「Hamas’ Attack: Failures of Deterrence and Imagination Are Lessons Beyond Israel」。
今回、注目されるハマスの戦法。ガザとイスラエルの境界には無人の監視塔があり、そこにはカメラと無人のリモコン機関銃が据えられていた。これをハマスは、ドローンを使って早々に破壊した。
そして「壁」を壊すのにブルドーザーを使用。壊した柵から、ハマスの歩兵がオートバイでイスラエル領内に浸透・散開し、各所で車両を奪って、それに乗り換えた。その間、手当たり次第に、自動小銃を射撃。
これらは、地対地ロケットの5000発発射と同時並行。イスラエル軍の注意力はロケット弾の脅威に集中せざるを得ず、混乱が最大化された。
※パラグライダーは宣伝ビデオだけで、奇襲のじっさいの主役は工事用の民間ブルドーザーだったようだ。こうなると、古代の城壁、中世の市壁の効用が、あらためて戦後に注目されることになるのかもしれない。
次。
J.P. Lawrence 記者による2023-10-12記事「US troops test aerial drone that relays vital signs of wounded on the ground」。
8月のアイオワ州兵の演習に、第294地域支援医療中隊は、上空から負傷兵の存否をスキャンして発見し、さらに上空からリモートセンシングによって呼吸と心拍まで把握し、その座標も無線電送するという新技法をテストしたという。
このセンサーは、軍服を着せただけのマネキンと、生きている負傷兵を、区別できる。
メディカル・ドローンは、地表から30フィート~150フィート離れた空から、倒れている負傷兵の呼吸数と脈動を把握できる。ボディ・アーマーを着ていても関係はないという。
ヴィジョン&インテリジェンス・システム=VISTAと称し、開発に2年かけた。
加州の「Arete」社が、陸軍の資金を得て、開発した。
今後の改良課題は、より高解像度のカメラを搭載させること、ならびに、意識のある負傷兵と無い負傷兵の識別を上空からできるようにすることだと。
次。
Alison Bath 記者による2023-10-13記事「Workload and poor mattresses hinder Navy efforts to alleviate fatigue, study finds」。
GAOのリポート。軍艦内の水兵用の寝台のマットレスの質が悪い。このため水兵が無用な疲労を蓄積させてパフォーマンスが低下している、と。
6年前に2件続いた、海上衝突事件。見張りが緩かったのは水兵が疲れていたからである。
米海軍の2022年の調べでは、艦隊勤務の水兵は平均6.26時間しか就寝時間が与えられていなかった。実質睡眠時間は5.25時間であった。海軍はポリシーとしては最低でも7時間半の睡眠をさせることになっているのに。
※『ネルソン傳』を読むと昔の海軍将校の洋上勤務も、何年も終わりのない常続的な敵岸監視だったりするので、それにつきあわされる水兵は日夜、たまったもんじゃなかっただろうと思わせる。もし、職業選択の自由な現代の軍艦内でもこんな実態があるのだとしたら、人が集まらないのもご尤もだ。