Irene Loewenson 記者による2023-12-5記事「The Marine Corps is looking at small drone boats for spying on vessels」。
米海兵隊のシステムコマンドがSNSで呼びかけている。小型の偵察用の無人ボートを供給できるメーカーはいないか?
米海兵隊には「フォース・デザイン 2030」という計画文書があって、これに基づいていろいろやっているところだ。
このボートの重量は、CH-53で吊り上げられるくらいでなくてはならない。サイズは、C-130の機内に収まらなくてはならない。
この募集は、「既存商品」に限る。「これから開発できます」というのではダメ。
無人艇は、有人の軍艦から自動で発進し、また自動で戻ってくることが望まれる。沿岸の機雷探知にも使いたい。
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Edward Luttwak 記者による2023-12-1記事「The two faces of Henry Kissinger」。
シチリア育ちのルトワックがジョンズホプキンス大の博士課程に入るために渡米したのは1972年で、すでに27歳の子持ち。ロンドンの現代史学者の知人が、まず、ヘルムート・ゾンネンフェルトを紹介してくれた。彼はキッシンジャーが率いるNSCの古株だった。
1973年9月にキッシンジャーは、2期目のニクソン政権の国務長官となった。ゾンネンフェルトはその補佐官に就いた。
補佐官の仕事は何か? ボスを国内の役所から防衛すること。特に、同じ国務省内が、敵だらけであった。
キッシンジャーのマフィアには共通項があった。ドイツ系のユダヤ人で、無類の「ブンデスリーガ」ファンであること。もちろん、ドイツ語が話せなくてはいけない。ルトワックは話せた。
キッシンジャーは、適切な短い英単語の相応物がないドイツ単語を、そのまま使うことがあった。
たとえば「Hochstapler」……身分詐称者。
たとえば「Betruger」……ペテン師、騙し屋。
キッシンジャーは、必要があれば嘘をつき、その嘘を維持できた。
キッシンジャーの嘘の最大の被害者は、ジェームズ・シュレジンジャーだったろう。もともとRANDのストラテジストで、1973-10にニクソン政権の国防長官に就任した。まもなくルトワックはその下でストラテジストを努める。
ちょうどそのとき、第四次中東戦争だった。10月6日にエジプトとシリアが同時にイスラエルを奇襲挟撃した。シュレジンジャーは空軍の空輸コマンドに命じた。すぐに軍需品をイスラエルへ送る準備を整えよ、と。
C-5輸送機がドーバーの基地で待機した。
然るにニクソンは、アラブ諸国からの石油の禁輸発動を恐れて、緊急空輸のゴーサインを出さない。
キッシンジャーは数日間、ボスの説得を試みなかった。彼は肚の中でこう考えていた。エジプトは1967の第三次中東戦争(六日戦争。イスラエルから奇襲されてコテンパンにやられた)の恥を雪ぎたいと念じているのだ。だからまずその欲求を満たさせてやれ。そのあとでなら、休戦交渉に応ずる気にもなるだろう。
じっさいその通りになったのだが、米国は開戦から数日間、イスラエルがやられ放題になることを敢えて座視した次第。これがキッシンジャーのリアルポリティクスだった。
そのうえキッシンジャーは、C-5をなかなか出さなかったのはシュレジンジャーがそうさせたのだというルーモアをワシントンに流布させ、それは定着してしまった。
キッシンジャーに嵌められて名声をおとしめられたシュレジンジャーは、1975にフォード大統領から御役御免を申し渡されている。
C-5の問題は小さなものだ。
大きな対立は、対ソのデタント政策の是非だった。これはキッシンジャーが絵を画いた。シュレジンジャーは大反対だった。
1974-11のウラジオストクにおけるフォードとブレジネフの会談。あきらかにブレジネフは、グロムイコ外相よりもキッシンジャーを信頼しているように見えた。
その場のフォードの発言は、すべてキッシンジャーが書いていたのは明白だった。
その時がキッシンジャーの絶頂期だった。フォードは、選挙戦でカーターに敗れるよりも前から、キッシンジャーを切った。大統領選に勝った場合でもキッシンジャーには国務長官を続投させないよと通告していた。時代潮流は、対ソ宥和よりも、人権外交だったのだ。キッシンジャーのリアルポリティクスは退場させられた。
秘話をひとつ。キッシンジャーは1982-2に心臓バイパス手術を受けている。そのとき外科医は、余命は10年ありますよ、と告げていた。
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2023-12-5記事「Innovative wireless light switch could cut house wiring costs in half」。
電気工事の配線作業と配線量そのものを半減できる発明。
ひとつのフロアに、無線の輻射源を置く。そしてすべての照明器具に、その無線電波を電源としてスタンバイしている遠隔ON/OFFスイッチを添える。
これにより、住人がすべての部屋をみずから歩いて見回らなくとも、手元スイッチだけで、家じゅうの照明を随意に消したり点けたりできる。
カナダのアルバータ州は、建築コストの抑制のために、2018年に、こうしたワイヤレスの電気制御システムを許可した。
このスイッチの受信部は1ドル未満なので、1フロアに50個くらいとりつけても懐が痛くない。よって、通風孔の開け閉めを、こまめに制御できるから、エアコン代の節約になる。
人のいる部屋だけ自動的に点灯し、その人が別の部屋に移動したら自動的に消灯。そんなことも、簡単にできる。