ポーランドのスポーツ観光大臣いわく。IOCが2024五輪へのロシア選手の参加を認めた決定を、バルト三国とポーランドは認めるつもりはない。40ヵ国近くがボイコットする可能性があり、そうなれば五輪に意味はもう無いだろう。

 BBCによれば、ロシアが中東とアフリカから掻き集めたイスラム教徒の元気な男たちの不法越境を阻止するためフィンランドが対露国境を全面封鎖したので、行き場がなくなった偽装難民たちは、こんどは露軍への入隊を勧奨されて南部の訓練基地へ移送されているという。ロシア国内法でも、一定期限が過ぎれば、こやつらは不法滞在者となり追放される。そのタイミングで。

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 Lt Gen. PR Shankar (Retired) 記者による2023-12-9記事「PLARF ―― China’s Rocket Force Plagued By Poor Quality, Corruption; Bulk Of Missiles May Never See Action」。
    米国による見積もりでは、中共の「火箭軍」(PLARF)は、長短3150基の弾道ミサイル&巡航ミサイルを保有している。
 そのうち、非核でしか運用しないものは、2500基である。

 また、最新の見積もりでは、中共は今現在、500発の核弾頭を持っているが、これを2030年までに1000発にするつもりである。

 火箭軍の中には、すくなくも40個の「戦闘ミサイル旅団」がある。
 それらは6個の「基地」のどれかに属する。すなわち、ひとつの「ロケット軍基地」の中には、4個から8個のロケット旅団が所在する。

 火箭軍の基地には、第61から第66までのナンバーが付けられている。

 非核弾頭を扱うミサイル旅団は、最大で36のラーンチャーを擁し、それぞれのラーンチャーから6基のミサイルを放つ。

 陸地を動きまわれるタイプの核ミサイル旅団は、6から12のラーンチャーを擁する。

 ミサイルが小型であるほど、ひとつの旅団内のラーンチャー数は多い。
 たとえば東風11Aもしくは東風15Bを運用する旅団は、最大36のラーンチャーを有している。

 中距離以上のミサイルならば、ラーンチャー数は24から36のあいだだ。

 中共軍の核弾頭は、すべて、ひとつの専用の基地「第67基地」に収められている。

 興味深い観測。この「第67基地」をガードしている陸軍部隊の規模が、ちっとも増えていない。
 可能性としては、中共軍は、あらたに増やす核弾頭の貯蔵基地を、別なところで新設中なのか。

 レンジの短い、東風11/15/16の三種類の地対地弾道弾は、奇襲用である。インドのような近隣の敵国の指揮所、ミサイル貯蔵所、空軍基地などを、いきなり破壊するのが任務。その基地は6箇所ある。

 目下、中共は、ICBM用のサイロをやたら増やしている。
 考えられるその理由は3つあるだろう。

 ひとつ。機動式ICBMは敵の第一撃から生き残れないと自覚している。
 ふたつ。サイロをでかくすればそれは第一撃から生き残ると考えている。
 みっつ。サイロをやたら増やすことで、真のICBMがどこに何基あるか、外国に対してごまかせる。

 多弾頭のICBMを入れてあるサイロは、今は18基。これから3年のうちに、それが48基まで増えるかもしれない。

 中共には、「MD」は事実上、無い。落下してくる弾道弾を迎撃できる可能性のあるSAMは、ロシアから買った「S-300」だけ。それで第61~第66のミサイル基地のひとつでも守れるとは思われない。

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 Peter Huessy 記者による2023-12-7記事「China Will Have 1,000 Nuclear Warheads by 2030」。
    DoDの最新のリポート。中共は過去4年のうちに、200個の核弾頭を500個以上にまで倍増させた。おそらく2030年には1000発になる。2035年には1500発になる。

 中共は、「東風41」ICBMは列車から発射することもできる、とイラストで宣伝したことがある。
 いま、360個ほど掘っている新しいICBMサイロには、「東風31」か「東風41」が入る。

 東風41のペイロードは2.5トンある。だからMIRVにしようと思えば10個くらいも積める。※さまざまな理由でそれは無理であろうと兵頭は考える。むしろ2~3個くらいのMIRVにして、余裕重量は無数のデコイバルーンで埋めた方が、現段階では合理的だ。

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 Jillian Ambrose 記者による2023-12-8記事「EU agrees plan to enable member states to end all gas imports from Russia」。
    欧州委員会と欧州議会は、EUに新たな権限を与える。EU加盟国は、ロシアおよびベラルーシから天然ガスや石油を輸入し続けている企業に強力な制裁を加えることができるようにする。これにより、パイプライン経由だろうとタンカー経由だろうと関係なく、EU域内ではロシア産のエネルギーは誰も買えなくなる。

 現状では、EUはその消費する天然ガスの10%を依然としてロシア産に依存している。それらはLNGタンカーで搬入されている。国別では、オーストリーとハンガリーの依存率が高い。

 この冬が極端な低温にならぬかぎり、EU域内の天然ガス貯蔵量は来春まですでにじゅうぶんにある。

 2026年までには米国とカタールで新規参入企業がLNG事業を始める。よって長期需給も心配ない。

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 ストラテジーペイジの2023-12-9記事。
    原油タンカーには常識的なサイズがある。船舶業界では「Aframax」といい、積荷の種類ごとにある。原油なら、だいたい60万バレルを運ぶ船。それ以上大きくすると、普通の港湾を利用できなくなるので、バルト海に立ち寄る船なら、そのへんがマックスとなるのだ。

 ロシアが欧州相手に原油を密輸出するなら、やはり「アフラマックス」のタンカーを使う。油の値段は異常に安い筈。そうすれば、買い手もつく。

 バルト海の出入り口は、デンマークが扼している。しかしデンマークには280トンの警備艇しかない。武装は12.7ミリ機関銃だけ。実質、石油密輸船は、野放しである。

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 Jen Judson 記者による2023-12-9記事「US Army receives first long-range Precision Strike Missiles」。
   ATACMSの後継となる「PrSM」=プレシジョン・ストライク・ミサイルの、米陸軍への納品が始まった。

 このミサイルの公称射程は499kmである。
 じっさいはもっと飛ぶだろう。しかしINF条約でレンジ500km以上のミサイルが全廃されていた過去の経緯の反映として、当面このように公称される。ロシアがINF条約を破ったので米国もこの条約は捨てている。

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 2023-12-9記事「Protecting Polar Bears Aim of New and Improved Radar Technology」。
   ブリガムヤング大学の研究チームが、北極熊保護団体のために、合成開口レーダーをつくってやった。飛行機に搭載すると、積雪の下にある洞穴を探知できるだけでなく、その洞穴の中まで見えるという。

 この目的のために従来はFLIRが使われていたが、それよりも2割から6割、探知力が向上するという。

 ※米連邦下院の軍事委員会(超党派)は木曜日にGAOに対して書簡により要請した。オスプレイ事故を調べてくれ、と。

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 Boyko Nikolov 記者による2023-12-9記事「Russia replaces a tank engine in 48 hours, does it on the front」。
    ロシア軍の戦車修理大隊についての、退役ロシア軍大佐の証言。
 前線近くでのエンジン交換には、まる2日、かかるそうである。