海保もCH-47系を採用すればいいじゃないか? 近距離の救援物資輸送に中途半端な固定翼機など使わずに。

 CH-47なら海面に「着水」もできる。はるかに海保向きだろう。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-1-3記事「Ukraine shouldn’t repair Leopard tanks as it damages them ―― Germany」。
    ドイツがウクライナにくれてやった「レオパルト2」は、ウクライナ国内の整備体制が悪すぎるため、今はほとんど戦場から姿を消して、整備工場にみんな集められているありさまだという。

 スペアパーツの問題ではない。ウクライナ人が「レオ2」を修理しようとすると、逆に、壊してしまうのだという。

 やはり戦時中に西側流の整備をウクライナ人に教えられると考えたことが、愚かだったのだ。連中はソ連式のAFVなら修理もできるし改造もできる。長年それをしてきたからだ。しかしその流儀を西側製システムに適用されたらたまったものではない。廃車の山ができてしまう。

 ウクライナでは最前線と修理工場の間の距離もありすぎる。その距離を延々と重戦車を輸送するためのリソースがない。

 いきおい、ウクライナ人は、最前線の近くで、やっつけで修理や改造をしてしまおうとする。これがうまく行くことはなく、結局「レオ2」はまったく機能しなくなってしまう。時間もカネも人もすべて無駄。

 西側戦車を整備できるようになるまでの長期の、複雑な内容の教育に、平均的なウクライナ人整備兵は、堪えられない。平時なら時間も人も余裕があるから、何年も続けているうちには次第に適材が適所にあつまって、何とかなっただろうが、国家総力戦・国民総動員のさなかでは、とてもそんな余裕はない。初めから、無駄になることが運命づけられていた援助だったのである。

 ※M-1も同じだろう。F-16は基地まで戻るしかないから、距離の問題は心配しなくていい。しかし人手不足の難題は残る筈。

 ※今次戦役の初期段階で私はかんがえた。ウクライナ人の訓練未了の後備役兵や素人徴兵でも使える装備は、短射程の迫撃砲や地対地ロケット弾であるから、それを、最も簡便な運搬手段と抱き合わせてやって、大量に援助するのが、いちばん合理的であろう、と。具体的には、オートバイに現地で側車荷台をとりつけたサイドカーだろう、と。サイドカーは、リヤカーを牽引する方式よりも、荷台のバウンドが小さいので、負傷者の搬送にも適するという長所がある。しかも、自動二輪車を運転した経験が皆無の者がそれを走らせても、とりあえず、横倒しにコケる心配はない……。この提案は、しかし、半分は正しく、半分は間違っていたと今は反省する。クラッチ操作が必要な自動二輪車を援助されても、素人は困るだけなのだ。最低限、オートマチック変速になっている自動二輪車か、90cc.くらいの原付でなくては、とうてい援助向きとは言えなかった。そしてそれを側車荷台と組み合わせるか、はたまたトレーラーと組み合わせるかは、現地人に勝手に選ばせるべきで、援助する側でそこまで世話を焼く必要はないのである。

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 Patrick Tucker 記者による2024-1-2記事「Why the Navy isn’t shooting down Houthi drones with lasers yet」。
    フーシが次々に放つ無人機は、1機のコストが数千ドルだろう。それを紅海にて撃墜した米海軍の駆逐艦が発射したミサイルは、1発が1100万ドルである。なぜレーザー砲を使わないのか?

 現時点で、米海軍は、レーザー砲を実装したアーレイバーク級駆逐艦を9隻、もっている。うち8隻のは、30キロワットの「ODIN」というレーザー砲だ。

 また、最新型の60キロワット~150キロワットレーザー砲である「HELIOS」が、2022年に『USS Preble』に実装されている。

 ところが、このレベルのエネルギーでは、一閃のみでドローンを撃墜するほどの威力は無い。数秒間にわたり、標的に照射し続けないと、破壊に至らない。相手が空中移動目標で、こっちが水上艦だと、どっちも動いているから、この「数秒間の連続照射」が、至難なのである。

 開発の当事者周辺では「フィイバー・レーザー」がこのハードルをクリアするだろうと期待している。

 憂鬱なのはコスト。60キロワット級で実用的な制御システム一式と組み合わせると、1億ドルになるんじゃないかという。250キロワット級にすると、2億ドルだという。これがどこまで膨らむか、誰も知らない。それで、話が前に進み難い。