人手が足りないときに米軍の助けを請わないのは、政府の無能である。

 米海軍はグァムを中心に小型高速艇の「マークVI」を保持している。調達数は48隻以上。
 50トンだが、外海を1100kmも航走できる。それも45km/時で。

 2018-10に台風にやられたマリアナ諸島まで800kmを支援員と物資を載せて2隻でグァム島から無給油で到達している。コンスタントに時速45kmで航走した。

 経済的に走れば1400km航続する。

 こいつを呼ぶのに何の面倒もなかったはずだ。

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 2024-1-11記事「Milrem Robotics discussed the use of their drones in Ukraine」。
   「Milrem Robotics」社は、ウクライナ軍のために「THeMIS」という装軌式の無人車両を14台、提供しているメーカーである。

 半数は、物資を前線に届け、負傷兵を後方に退げてくるための仕様。
 半数は、対戦車地雷や不発弾を片付ける仕事の仕様。

 この会社が、これまでの経験から得られたことを語った。

 負傷兵の搬出と、部隊の前路の地雷啓開は、多数の人手を要するもので、しかも緊急性があるので控えるわけにいかず、したがって敵の目につき、そこを攻撃されてしまう。
 まさにロボット(UGV)は、こういう仕事で活躍しなければならない。

 また「THeMIS」は、味方の工兵のために対戦車地雷を運搬して届けてやる仕事にも重宝。

 接地圧が低いので、ウクライナ名物の泥濘期中に、前線に需品を届けるのにも好適だ。

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 Defense Express の2024-1-11記事「462,000 russian Troops in Ukraine: How Much it is in Divisions, Vehicles, Equipment」。
     ウクライナ国防情報部の推計。いまげんざいウクライナ国内に46万2000人の露兵がいると。これは陸軍に限定した数字。

 ※今日、定員が充足されているとは到底信じられないが、ロシア参謀本部にとっての公式の理想の姿について、押さえておく。露軍の「自動車化歩兵師団」は、2個歩兵連隊と1個戦車聯隊と1個砲兵聯隊を基幹とし、そこにSAM聯隊、対戦車大隊、偵察大隊、工兵大隊、通信大隊、電子戦大隊、補給大隊、医療大隊、UAV中隊、NBC防護中隊がそれぞれ1個ずつ付属する。兵員は総勢で1万2000人。戦車187両。装甲車240両。152ミリの火砲が72門~90門(自走型を含む)。TorSAMが16両。120㎜迫撃砲が36門。BM-21多連装ロケット砲が26台。長距離ATGMの専用装甲車が18両。

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 Colton Jones 記者による2024-1-11記事「Raytheon’s new sea-mine assassin moves closer to production decision」。
   レイセオン社は、機雷を直撃して自爆する「バラクーダ」という自動魚雷の完成に近づいている。
 この水中ロボットは、ほぼ、ソノブイと同じ、ミニサイズ。
 まず掃海母艦が曳航ソナーで見当をつけておいたところに、こいつを投入。
 ウォータージェットでゆっくりと機雷に近づき、複数のセンサーで確認してから、自爆する。

 「バラクーダ」は音響信号によって掃海母艦と通信を維持できる。それはケーブル直結に匹敵するものなので、母艦がGPS信号を受信できていれば、「バラクーダ」もピンポイントで目標に到達する。

 自爆前に、人間のオペレーターの承認プロセスを噛ませることもできる。

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 Anil Chopra 記者による2024-1-11記事「B-1B Lancer Crash: How Is Ejection From A Heavy Bomber Different From F-35, F-16 Ejection, IAF Pilot Explains」。
   米空軍のB-1Bが1月4日に滑走路で大破したが、乗員4名はエジェクション・システムによって、軽傷で済んだ。

 4人を同時にロケットで吹き上げたあと、各人のパラシュートが絡まないように、ソフトウェアが判断して、最適の方向に傘を開かせる。機体の対地速度などがどのようであっても、うまくやるようになっている。高度ゼロでも、有効。

 高度が高いときは、ドログシュートでシートの空中姿勢を安定させつつ、そのまま低い高度まで落下させて、かなり地上に近づいたところで、主傘を開く。これにより、酸欠を回避する。

 ※8日の雑報によると、プー之介が師事していた「アンチ・エイジング」の教授博士(Vladimir Khavinson)が71歳で死亡した。こやつは加齢ペースを抑制することにより、人の寿命を120歳まで延ばせるとフカしていたそうだ。

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 Akhil Kadidal 記者による2024-1-10記事「Taiwan’s AIDC develops new trainer aircraft」。
    台湾空軍は1984年いらい、初等練習機としてビーチクラフトの「T-34C ターボ・メンター」を使っているが、この現有36機を2030年代前半に、国産機で置き換えたい。

 国産機に搭載するエンジンはPWの「PT6A-68B」を予定。軸出力1600馬力の、フリータービン型(コンプレッサー段と出力段が機械的に結合しておらず、後者はガス圧を媒介にして独自回転数で回る)のターボプロップ。

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 星条旗新聞の2024-1-11記事「‘Long-overdue recognition’: Navy to name destroyer after the ‘Human Tugboat,’ Charles Jackson French」。
   海軍長官がヴァジニア州の海軍水上艦協会で演説し、あたらしく完成するアーレイバーク級のイージス艦の名前を『USS チャールズ・J・フレンチ』にすると発表した。

 フレンチは第二次大戦中の黒人の兵曹で、1942年9月4日、乗っていた『USS Gregory』が日本海軍の駆逐艦によってガダルカナル近海で撃沈されてしまった。
 その負傷した水兵たち15人を載せた残骸筏を安全な島まで曳航すべく、身長5フィート8インチのフレンチは腰にロープを結んで鮫のいる深夜の海に飛び込み、「人間タグボート」となって数時間泳ぎ、目的を達成した。
 助けられた水兵がこの話をラジオ局でしたことから事実が世間に知られた。

 しかるに米海軍は戦中はフレンチを表彰せず、ハルゼーが手紙で感謝を伝えただけだったのだ。フレンチは1956に故人となっている。その名誉の補償をしなければならない。

 ※統計によると米軍に志願する若い者のうち白人の率は顕著に減少中だという。

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 Caitlyn Burchett 記者による2024-1-11記事「 Coast Guard to temporarily deactivate units amid staffing shortages, recruiting struggles」。
    米沿岸警備隊の大西洋での活動を仕切っているハンプトンローズ(ポーツマス軍港に近接)の司令部から発表。今年はいくつかのコーストガードのユニットを、活動休止させると決めた。未曾有の「人手不足」に見舞われているので。

 コーストガードは過去4年、連続して、募集人員が定員を埋められなかった。2023-4時点で、5000人が不足。これは定員を10%以上も割り込んでいることを意味する。海上で密輸容疑船の臨検をする職種だけでなく、サイバー関係の人員も、集まらないという。