豪華クルーズ船は、1日に軽油を250トン、燃やしている。それをレギュラーガソリンに換算すれば8万ガロン強になる。1人の自動車オーナーが一生かけても消費し切れない量。

 ちなみに貨物船が40日間の航海をすれば、消費する重油の代金は1億円だそうだ。

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 Defense Express の2024-3-30記事「russians Produce Portable Kozerog BRT Rocket Launchers to Use Unexploded Ordnance for BM-21 Grad」。
    122ミリの地対地ロケット弾である「BM-21 グラド」。ほんらいは車載のMLRS用。しかしこれをドンバスの親露軍が、ガレージで自作した簡易型のラーンチャーから、単発~3連発で発射できるようにしつつあり。

 そのロケット弾はどこから供給されて来るのか?
 なんと、推進薬に点火せず、発射しそこなった、不良品のロケット弾を、再利用しようというのだ。露軍が投棄した、そういう不良品が、大量にあるらしいのである。

 簡易発射機には「Kozerog BRT」という名前が付けられている。

 BM-21を1発だけ発射できる、ポータブルな発射機の正規品も存在する。「Grad-P」という。

 長さ1.95mの「9M122M」ロケット弾は、最大射程が10.8kmである。
 「9M122MD」というロケット弾だと、最大で15km飛ぶ。

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 Svetlana Shcherbak 記者による2024-3-30記事「russia Develops Computer for FPV Drones with Machine Vision and There Are Other Equally Threatening Things」。
   FPVドローンの終末誘導を自律で実行させるための「マシン・ビジョン」とよばれるソフトウェア。宇軍が実用化で先行しているが、ロシア国内でも、これを小さな基盤回路にまとめた製品を試作中。

 クリミア連邦大学内の「Fablab」というところで開発しているという。製品名は「Grape Pi 1」。

 基盤に載っているマイクロチップはすべて輸入品である。
 たとえば1ギガバイトのRAMボードは日本のElpida製だ。
 グラフィックプロセッサーは中共企業「Allwinner」製の「H616」を搭載。

 ※雑報によると、スウェーデンの「Gothenburg」市立図書館で椿事が発生。この前の土曜日は休館日(全聖人の日という公定祭日)だったのだが、館員が前日夜に施錠を忘れた。そのため休館と知らずに来館した市民が450人いた。もともと貸し出しシステムは機械化&自動化されていたので、利用者は勝手に電気をつけていつも通りに本を借りて行ったという。その数250冊以上。盗まれた物や破壊された物はひとつもなかった。