歩兵が使える「対ドローン」兵器としては、「モーター付きブーメラン」が、有望ではなかろうか。

 手投げしたあとに、何らかの動力で、旋転を維持させる工夫は無いだろうか?
 たとえば「同軸の二重反転式 boomerang」は、考えられないだろうか?
 短辺の部分で上下に2枚、重ねるのだ。

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 Naval News Staff による2023-6-24記事「The U.S. Army successfully used two Precision Strike Missiles (PrSM) against a moving target at sea」。
    米軍の実艦撃沈演習を「SINKEX」と呼ぶ。このたび「ヴァリアント・シールド」演習の一環として「VS24 SINKEX」がパラオ近海で企画され、初めて米本土外に、米陸軍の「なんでもラーンチャー」AMLと、精密攻撃ミサイル「PrSM」が持ち出され、陸上某所から洋上を動いている標的艦に対して2発を撃ち込んで命中させた。6-16のことという。

 ※中共は、洋上の標的艦に「対艦弾道弾」とやらを命中させた動画を一度も公表したことはない。なぜならそれは存在しないからである。それに対して米軍は、動いている標的艦に、陸上から弾道ミサイルを発射して、実際に当てた。これは1960年代にジェミニ計画が Agena 標的衛星を使ってランデブー~ドッキング実験を次々成功させ、スプートニクで先行したソ連の宇宙技術を逆転したことが、斯界通には疑いもなく理解された、それと同じ類いのイベントのように思う。今や「対艦弾道弾」を当てられる唯一の軍隊は米軍となり、中共は拡声器付きの張子の虎にすぎなくなった。

 それに先立ち、グァム島の「Won Pat」国際空港からはHAB=高高度バルーンが複数放球され、ESMセンサーによって高度5万フィートからマリアナ近海の電波放射源を見張るとともに、味方の無線通信を中継した。

 続いて「Vanilla」という超長時間対空無人機が離陸。この機体は内燃機関エンジンで8日間弱も空に浮いていられる。ISRに任じた。

 PrSMはロッキードマーティン製で、最短射程は60km、最大射程は650kmである。
 HIMARSのトラック車体からも発射できる。
 米陸軍は、現用のATACMSを、このミサイルで更新して行く。
 INF条約が生きていた時は、レンジ500kmを越える弾道弾を米国は保有できず、中共沿岸ではこれがいちじるしく不利だったが、その縛りは既に消えている。すべてはプー之介の侵略のおかげである。

 ※フーシがGPSで終末誘導できる地対地ロケット弾を商船に当てているのは、AIS情報から商船の未来位置は簡単に計算ができるから。なにしろ、本船の位置座標、移動しつつある針路方位、現時の速力を、航洋型の商船は、リアルタイムで「放送」しているのである。むしろ、低速で巨体のタンカーにそれが命中しないことのほうが、不思議であろう。航路も、いたって限定されているのだ。無誘導のUAVが商船に当たることがあるのも、AIS情報からの予測なのであろう。

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 Joseph Trevithick 記者による2024-6-24記事「Humvee-Mounted Low-Recoil 105mm Howitzer To Make Combat Debut In Ukraine
   AMジェネラル社のHMMWVの車体上に「ソフト・リコイル」の105㎜野砲を搭載した兵器が、すでにウクライナ軍へ供給されており、宇軍がそれを最前線で使っていることが、いきなりあきらかになった。

 商品名は「Hawkeye Mobile Howitzer System」という。

 ウクライナに向けて送り出したのが4月だったそうだ。それからたった2週間、使い方を教授した。要するに、実戦で実験してもらおうというのだ。

 ソフト・リコイルの基本原理。発射の前にあらかじめ砲身だけ大きく後退させておき、まずその砲身を前進させ、その勢いが止まらないうちに装薬を発火させることにより、砲身の前進モーメントと、発射反動のモーメントを、相殺する。

 米軍の牽引式の十榴である「M119」は、放列砲車重量が4270ポンドある。そのうち、砲身と閉鎖機だけなら1389ポンド。それに対して、ソフトリコイルの研究開発をリードした「Mandus」グループによれば、Hawkeyeの砲身と閉鎖機は1145ポンドで、それに砲架や駐退機を加えても2550ポンドに抑制されたという。

 Hawkeyeは、通常、毎分3発、撃てる。しかし、必要とあらば、毎分8発の連射を3分間続けても、安全であるという。

 この大砲から発射できる、米国製のロケットアシスト付きの105㎜砲弾「M913」ならば、最大で19.5km飛んでくれる。

 ※このアイディアは昔から知られていたが、正式に採用しようという軍隊はなかった。何か、うまくないところがあるのだ。しかし、その試作品をウクライナに送って実戦で使ってもらうことには、別段の意義があるだろう。ところでハンググライダーのフレームは、体重125kgまで対応している。セイルの重さは10kg台。機体トータルで32kg。調達コストは50万円。これで巨漢の成人1名を飛翔させられるわけだ。その乗員をたとえば100kgの爆弾に換えることはできないかといったらできるに決まっている。それを夜間に小型の商用トラックの屋根から「トレビュシット」で飛ばしてはいかんのか? 市場で買い集められる模型飛行機用の超小型ジェットエンジンを添えれば20kmくらい行くだろう。あつらえむきの風に乗せて放ったら、もっと楽に行く。今、カナダ軍やインドネシア軍が使っている「LG1」という105㎜榴弾砲の単価は200万ドル前後。Hawkeyeがそれ以下になるとは考え難い。200万ドルあれば、ハンググライダー滑空爆弾は400発くらいも用意できるだろう。100kg爆弾はゆるくないよ。HIMARSの弾頭威力の2倍くらいあるはずだから。