「セラミック・ライナー+軽量気泡コンクリート外皮」の《代用ロケット弾》は、クラスター兵器の代用物になってくれるかもしれぬ。

 兵員数の優越を恃みにして押し寄せてくる敵軍を寡兵の守備軍があしらうためには、対地攻撃用のロケット弾の弾頭がクラスター弾になっていることにプラスの意義があることは、ウクライナ戦線では夙に実証されつつある。

 そこで、さいぜんから提案をしている、スチール製砲弾の不足を当座穴埋めするための、コンクリート製代用(簡易)ロケット弾なのだが……。

 この筒体の中軸空洞部分(推薬充填&燃焼スペース)のライニングとして、高靭性のファインセラミクスの厚膜(筒状)を用いることができれば、燃焼ガスがコンクリートのヒビを通って導爆線を焦がしてしまう危険をなくせるし、着弾して爆発したときに、そのファインセラミクスのライナーの破片が、鉄片と近似の対人殺傷力を発揮してくれるであろう。
 おそらく全体はますます軽量化できそうだ。

 ファイン・セラミクスは人骨以上に高密度だから、医療用のX線を吸収して写真版に明瞭な白影をつくる。したがって、プラスチック破片のような国際人道法上の問題も無い。

 軽量気泡コンクリート=ALCは、日本のメーカーのものは、パネル状製品の内部に鉄筋や金網を鋳込んで機械的強度を増したものがいろいろとある。その配筋の代わりに、網状に織った導爆線を入れて筒状に型枠成形することは、基本的に難しくないであろう。

 オーソドックスなロケット弾と違い、爆発するのは「弾頭」ではなくて、細長い「筒体」の全体である。したがって「対歩兵」に限れば、旧来の単弾頭とクラスター弾頭の中間的な破片効果をもたらす可能性がある。

 直径の細さには似合わず、近傍のエリアをむらなく濃密に破片で覆うことも、期待してよいのではないか。
 それによって、命中精度の低さや炸薬の少なさは補償されるかもしれない。試す価値がある。

 「ALC」は、比重が1.0より小さい。ということは、これを主材にしてデトネーションコードを織り交ぜて造る地対地ロケット弾を、「水に浮くロケット弾」に仕上げることもできるはずだ。

 たとえば、それに長延時のディレイ信管をとりつけ、陸上から、敵がまさに上陸しようとする前浜に向けて発射すると、上陸用舟艇が通過せんとする海面上に浮き上がったところで、轟爆させることだって、可能になるだろう。

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 『ジェーン』の2024-8-23記事「Hanwha opens vehicle production facility in Australia」。
    ハンワ社はメルボルンに近い「Geelong」市に歩兵戦闘装甲車の製造工場を開所した。韓国の軍需企業による、最初の海外工場であるという。

 ハンワは、豪州に、子会社「Hanwha Defence Australia」を設立している。そこが運営する。
 これから、IFVだけでなく、SPも製造する。

 なにしろ土地が広い(15万平米)ので、工場に試走場が付属している。人工の水壕まである。

 2023-12に豪州国防省と交わした契約により、2027年からまず「レッドバック」IFV×129両の納品を開始する予定だ。

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 Defense Express の2024-8-25記事「First Official Images of Palianytsia, Ukraine’s New “Rocket Drone”」。
   謎の新鋭長距離自爆機「Palianytsia」についての公式情報なるものが出てきた。前報とは、えらく話が異なっている。

 ゼレンスキーは、このUAVのことを「ロケット・ドローン」と呼んだ。
 ということは、マイクロターボジェットというのはガセだったのか? しかしこの寸法のロケットエンジンで700km以上も飛翔するのかどうか……?

 「United24Media」というウクライナ政府のニュースウェブサイトはこのほど、不鮮明な同UAVの外観イメージを公表。それをみると、三角翼ではなく、まるで「桜花」の主翼端に下反角を設けて、尾翼を十字翼にしたもののようにも見える。そして、ターボジェットエンジンではなく、ロケットエンジンが搭載されているかのごとく、エアインテイクは見当たらない。

 この「ミサイル・ドローン」の前駆的な試作機のようにも思える機体が、ウクライナの謎のボランティアグループによって開発されていて、そのクリアな写真は出回っている。
 その名称は不明だが、こちらは胴体尾端に明らかなマイクロターボジェットエンジン(エアインテイクは主翼直下の胴体側面か)、高翼式配置の直線翼の主翼(翼端のみアルミ合金製で、残りは木製か?)+エンテ翼(おそらく樹脂製で、全動翼)+箱型の尾部整流板(おそらくアルミ合金製でラダーもエレベーターもなさそう)、中央部の胴体の外皮はグラスファイバーもしくは炭素繊維らしき表面模様が看取され、車輪は胴体下にドリーをあてがうようになっていて、滑走離陸時にこのドリーまるごと、分離残留するのだろう。主翼の翼端のみ、下反角がある。

 「Palianytsia」の開発には1年半かかったが、製造コストは、同類自爆機よりもはるかに安価だと自慢されている。

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 星条旗新聞の2024-8-25記事。
    第二次大戦中に、米軍は豪州の各地にいろいろな基地を建設した。
 対支戦争の切迫に応じ、今、米軍は、それらの休眠施設を増改築して、次々に再活性化している。

 7月に豪州空軍の運用する「MQ-4C トライトン」が配備されたティンダル基地は、1942年に米陸軍工兵隊が建設したところである。その飛行場から、ニューギニア方面の日本軍を空爆したのだ。

 そこに近々、B-52が6機、常駐するようになる。米空軍が中共本土を空爆するための基地に、役割がステップアップする。
 やはり同基地に置かれる豪州空軍の「KC-30」タンカーが、戦闘機の往復距離も延ばしてやる。

 ティンダルの200マイル北のあるダーウィンには、米海兵隊の「MV-22 オスプレイ」のための巨大な燃料補給設備が増築中である。

 ※このスケール感から、対英米戦の第二段作戦として日本陸軍がどうして豪州占領を考えようとしなかったかがわかる。味方の作戦機とトラックのための油脂補給が、できたわけがないのだ。ダーウィンからティンダルまでの一躍進すら、問題外だっただろう。

 インド洋上に浮かぶ豪州領のココス諸島では、「P-8A ポセイドン」用に滑走路が拡張される。これでインド洋での中共海軍の潜水艦活動は封殺される。

 ※雑報によると、米国では今、シングルの25歳~44歳の女性のわりあいが毎年1.2%ずつ増えている。このままいけば2030年には、その年齢層の女性の45%は《シングル且つ子無し》となる計算だそうだ。