ウクライナ戦線にて、露軍側にインドネシア人の傭兵が混じっているという報告が相次ぐ。

 Michael Rubin 記者による2024-8-25記事「What is the Difference between Rwanda and Singapore?」。
    ウガンダからルワンダへ入国する旅行者は、国境関門にて、まず、手指を消毒せねばならない。
 ルワンダは、アフリカでいちばん、衛生にうるさいのだ。

 ルワンダが60年前、プラスチック製の包装袋を禁止した世界初の国になったことは、知られていない。

 30年前、この国は、支配族であるフツ族による、「反ツチ族」のジェノサイドで荒れていた。
 この部族対立を今のカガメ大統領が収拾した。今では、たとえばルワンダ軍の中でツチ族将校がフツ族将校を指揮することなど、普通にある。

 また、カガメは、国内のキリスト教会とイスラム住民の関係も宥和させた(もともとベルギー植民地だったため、キリスト教会がある)。

 今日、ルワンダは、ボツワナと並んで、アフリカで最も政治腐敗のすくない国家にランクされるまでになった。

 この成果は、1970年代にシンガポールがなしとげたことに比肩できる。

 ルワンダ軍は、サヘル地域における国連平和維持軍の中軸である。たとえば南スーダンの完全崩壊は、彼らがくいとめている。現代のスパルタだ。

 ジブチは中共の銀行に魂を売り渡した。マリはロシア人傭兵に資源を蚕食させている。
 それらの腐敗乱脈体制と異なり、カガメ大統領は、ルワンダの国内産業を育て、しかも国家をすこしも孤立させていない。現代のアテネだ。

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 Mercedes Page 記者による2024-記事「China May Be Putting the Great Firewall Into Orbit」。
    中共版スターリンクである「G60」は、8月5日に「長征6A」ロケットによってまず18機が、LEOに軌道投入された。この事業を担っている上海の企業の目論見では、これからもどしどしインターネット中継衛星を投入し続け、2027年には全世界向けサービスを可能にする。

 中共版のスターリンク事業は、これとは別建てで、他に2本ある。ひとつは国営企業。もうひとつは、別な上海の会社が担任予定。

 中共の狙いは、デジタル空間の専制化にある。たとえば中共内で活動する外国人ジャーナリストが、その通信回線として、中共版スターリンクを使うしかないようにしてやれば、彼らによる送信も受信も、中共当局が随意に検閲、遮断、変改、位置把握ができるのである。
 連絡を発した者も受けた者も、すぐに逮捕することができる。

 中共好みの情報支配を、最終的には、全地球的に押し付ける未来図が目指されている。

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 Zaur Shiriyev 記者による2024-8-5記事「Russia’s War in Ukraine Is Aggravating the Caspian Sea Environmental Crisis」。
  カスピ海で魚やアザラシが大量死している。沿岸国のアゼルバイジャンは、これはロシアのミサイル燃料が海水に混入しつつあって、それが食物連鎖で濃縮され、捕食者の免疫力にダメージを与えているのだという。

 たとえば「Kh-55」は重爆から空中発射する巡航ミサイルだが、しばしば調子が悪く、カスピ海に落下する。するとその燃料中の「destilin」が水中に漏れ出す。これは生物の中枢神経を狂わせる物質だという。

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 Joseph Trevithick 記者による2024-8-27記事「Ukraine Says It Has Tested A New Domestically-Designed Ballistic Missile」。
    ゼレンスキーが発表。国産の短距離地対地弾道ミサイルの試射に成功した、と。
 「Hrim-2」という。
 どうも、イスカンダルもどきのように見える。

 Hrim もしくは Grim は、英訳すると、「かみなり」である。

 開発は、ロシアが2014年にクリミアを切り取った直後から始っていた。
 2018年にはロケットモーターの試験がなされ、軍事パレードに10輪の2連装の「TEL」が走った。
 しかしその後、続報がなかった。

 当時の報道では、レンジは280km以上で、調子がよければ500km飛ぶのではないかと。
 「Grom」という呼称も報じられていた。