固定翼の偵察UAVの主翼に、インターセプターの無人機が後上方から衝突しても、相手が墜落するとは限らない。その証拠ビデオが出た。

 炸薬なしの攻撃だから、当てどころが大事になる。やはり、プロペラを狙う必要があるのだ。このプロペラを自然に保護できるような、全体のレイアウトを考えることが、これからのデザイナーには求められる。

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 Howard Altman 記者による2024-9-20記事「How EA-18G Growler’s Next Generation Jammer Actually Works And The Future Of Offensive Electronic Warfare」。
   レイセオンが開発した、グラウラーの翼下に吊るす、大型のジャマーポッド。すごい。
 前向きと後ろ向きに、AESAレーダーが2基、内臓されていて、そこから妨害電波を出す。

 つまり、ふつうの戦闘機や攻撃機は、自機の前方へしかスポットのジャミングはかけられないが、グラウラーは、反転して遠ざかりつつ、後方へ向けて、ピンポイントの強力なジャミングを継続できるのだ。

 味方の侵攻攻撃機のジャマーは、1種類の敵レーダーに対処するのがせいぜいだが、レイセオンのポッドは、同時に、複数種類の敵の電波も妨害できてしまう。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-9-22記事「Russian RS-28 ICBM explodes, leaving a crater and destroying the range」。
    ロシアは威嚇宣伝のためにICBMの「RS-28 サルマト」を21日に発射しようとしたのだが、サイロの中で大爆発を起してしまった。

 ※雑報によれば、民間衛星が撮影したそのクレーターは半径100m以上だという。

 専門家いわく、サルマトはこれまで3回、試射に失敗していて、これで4度目だと。
 ちなみに2022-4-20の試射は、うまくいったそうだ。

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 The Maritime Executive の2024-9-21記事「Denmark Sets Restrictions for Transit of Ammonium Nitrate Laden Vessel」。
    デンマーク政府は、同国が領有し管制しているバルト海の入り口海峡に、ロシアの硝酸アンモニウム肥料を積んだ船舶が通航することを、故障修理が必要からだろうと何だろうと、禁じたい。
 港湾爆破テロに使われる危険が、大きいため。

 貨物船に積載した2万トンの硝酸アンモニウムが轟爆すれば、その威力は、2020ベイルート爆発の7倍だという。

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 Defense Express の2024-9-22記事「AGM-154 JSOW Can Turn Into Cruise Missile: This Might Be Washington’s Plan to Avoid Escalation and Whatnot」。
    滑空爆弾である「AGM-154 JSOW」に、ミニ・ジェット・エンジンをとりつけたものなら、ウクライナに援助しても過剰エスカレーションにはならないだろう、と、空想屋が語り散らしている。もちろんルーモアの段階。

 米政府が用立てることに決めた3億2500万ドルの援助パッケージの中には、JSOWが含まれていると観測されている。

 メーカーのレイセオン社は、2000年代のなかばに、このJSOWに標的機用のミニエンジンをとりつけて水平飛距離を延ばす「JSOW-ER」を構想した。プラット&ウィットニー製の「TJ-150」というミニ・ターボジェット(標的機用に開発された)をとりつければ、単価35万ドルで、レンジ550kmの低速「巡航ミサイル」ができるのだ。テスト飛行は2009年に成功している。

 しかしその間にロックマートのJASSMが割り込んできて、限られた予算の奪い合いとなって、空軍はJSOWファミリーの調達を打ち切った。
 海軍も2022年には、JSOW-ERを捨ててJASSM-ERを選んだ。後者は、900kmのレンジが期待できるので。

 というわけで、じつは「JSOW-ER」は、これまで、いちども、マスプロされたことはない。
 しかし、設計図はしっかり存在する。またTJ-150は、3Dプリントできることも実証されている。

 ※私の想像だが、英国内の誰かが、コバートで、標的機用の西側の何か適当なターボエンジンを、ウクライナ国内で量産できるように協力しているところなのだと思う。その先行実証実験がすでに行なわれつつあり、いきなり、露軍の大弾薬貯蔵所を、吹き飛ばしているところなのではないか? ロシア相手の巡航ミサイルは、亜音速で飛ぶ必要はないが、時速100kmでも困る。400~600km/時くらいで飛んで欲しい。それで長距離を狙うとしたら、最適解は、ターゲットドローン用の、消耗品的使用が前提で安価な、ミニミニターボジェットということになるのだろう。

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 2024-9-22記事「Lockheed Martin Unveils New AGM-158XR Air-launched Cruise Missile with Extended Capabilities」。
   DCで、航空宇宙カンファレンスが開かれ、そこでロックマートが、最新型の長距離空対地ミサイルについて公開した。「AGM-158XR」といい、既存のJASSM(対地)とLRASM(対艦)のファミリーだが、その先端をきりひらく。

 非公式ながら、レンジは1500kmに近いらしい。

 JASSMは、空軍のB-1Bやストライクイーグルからも発射できるし、海軍の新旧のF-18からも発射できる。

 LRASMは、空対地の対艦ミサイルだが、米海軍はすでに、水上艦のVLS(マーク41)からもこのミサイルを発射できることをデモンストレーションした。

 そして最新のAGM-158XRは、「F-35」へのフィットを特に考えいてるようだ。
 ロックマートはすでにその研究を自社資金で進めているが、まもなくDoDからも開発補助予算が注入される見込み。

 最初期の「AGM-158」は2018-4に実戦デビュー。シリア空爆に使われた。

 その後、オーストラリア、フィンランド、ポーランド軍が、このミサイルを採用。
 なかでもポーランド空軍は、JASSMを「F-16」の「ブロック52+」に搭載する。