日本周辺有事のさいには自衛隊がその外殻に炸薬を仕込み、信管その他を取り付けた上、あらためて砲弾として用いることにする。
米国の緊急時に米国政府からの要請があらば、これを融通することは妨げない。
斯くすることにより、日米双方が砲弾備蓄上の大きな余裕を得る。
日本国内には、弾薬庫を新設する土地も人手も用意し難いが、無炸填のシェル・ケースだけ米国の沙漠に備蓄するのであれば、維持管理コストも合理的なレベルにおさまり続けるから、わが国にとっての将来の負の資産には決してならぬ。
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Svetlana Shkolnikova 記者による2025-2-27記事「Navy secretary nominee says he can fix shipbuilding, recruiting problems despite no military experience」。
投資系実業家のジョン・フェラン(61)には軍歴がなく、軍関係の公務員だったこともない。
トランプはそのフェランを海軍長官に推している。
2024大統領選挙でトランプ陣営に多額献金した、論功行賞人事だ。
もし連邦議会で承認されれば、15年ぶりに、軍事の門外漢が海軍長官となる。
海軍長官は、海兵隊予算の面倒もみる。総額でざっと2000億ドル以上の予算と、90万人の人員だ。
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Lieutenant Colonel Nathan Jennings 記者による2025-2-23記事「Failing at Echelon: Napoleon in the 1812 Russia Campaign」。
ナポレオンのロシア侵攻は1812-6に始まった。英国を孤立させるための一手だったが、英国の方が上手だった。この侵攻の失敗の痛手は、3年後のワーテルロー会戦時点でも、恢復していなかった。
1805のアウステルリッツ三帝会戦、その翌年のイエナ会戦&アウエルシュタット会戦では、ナポレオンは、敵が築城工事していた設堡陣地を巧妙卓越な機動でバイパスして、至短時間に完勝した。
1812の作戦ではナポレオンは全欧から65万5000人を動員していたが、敵が決戦を避けて無限に後退するので、時間とともにその人数の負担が自壊作用を発揮し始めた。
モスクワの60マイル手前でボロディノ会戦が起きた、仏軍は辛勝したが、双方で計6万8000人死傷し、しかも、それは決戦とはならなかった。
ロシア皇帝の地位を脅かす着眼が、ナポレオンには欠けていた。モスクワの代わりにサンクトペテルスブルグを占領して傀儡の「対抗皇帝」を誰かに唱えさせるとか、農奴を解放して反モスクワのロシア人部隊を組織するとかの着眼が。
1813-1時点でナポレオンの麾下には9万3000人のみが残っていた。これもロシアでの大失敗が遠因である。
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Ray Joseph 記者による記事「Strengthening Pacific Security: U.S. Shiprider Agreements」。
「シップライダー合意」とは、米国のような海洋大国が、南太平洋の小国のコーストガード戦力を直接に支援して、中共のグレーゾーン侵略や密漁船団に対抗する枠組みである。
昨年、米沿岸警備隊の巡視船『Harriet Lane』は、ヴァヌアツの海洋法執行機関員を同乗させて、そのEEZ内をパトロールしている。これが「シップライダー」の具体的なカタチである。
※くどいようだがまた書いておく。「Vanuatu」の「アツ」――特に「ツ」――はアリューシャンの「アッツ」島や、日本海の「対馬」、遥か南東の「ツバル」「ツラギ島」などと、語幹・語源を共有している筈。
密漁船は南太平洋のマグロを狙っている。世界のマグロの水揚げの半分は太平洋である。
この取締りを、米コーストガードは助ける。
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Thomas Newdick 記者による2025-2-27記事「USAF Air Base In England Is Nuclear Capable Again: Watchdog Report」。
英国のレイクンヒース空軍基地からは、20年くらい前に、米軍の投下水爆「B61」が撤去されていたが、最近、どうやら、その貯蔵が復活した模様である。
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「mil.in.ua」の2025-2-27記事「Ukraine has developed the Silkworm fiber optic modules for all types of drones」。
有線操縦式の特攻ドローンにとりつける、専用の光ファイバー・コイルが2種類、ウクライナ国内で製造されている。
そのうちのひとつは、電池と一体になったものだ。
いまや、FPVドローンに搭載される光ファイバー・ケーブルは、20km以上の長さになっている。
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「mil.in.ua」の2025-2-27記事「Russia to resume production of engines for the An-2」。
ロシアの工業貿易大臣が公表。ソ連時代の「アントノフ2」用の改良エンジンの製造を始めた、と。
それで「アントノフ2」を長距離飛ばして、片道自爆攻撃させるつもりらしい。
ターボプロップエンジンである。
※雑報によると中共軍は海南島に「無偵(WZ)-9 神雕(Divine Eagle)」を配備して運用している、と。とびきりストレンジな外見の無人機である。