SNSによると、フロリダ州では少し前、テレビにアルカトラズ系の映画が立て続けに放映されたことがあった。おそらくトランプは暇千万にもそれを自邸で視聴しており、それで旧監獄復活案を思いついたのではないか……と。別報によると実際の改修コストは、天文学的になりそうだと。
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Defense Express の2025-5-6記事「russia Stole Up to 40 Tu-95MS Strategic Bombers from Kazakhstan in 1992 ? Here’s How It Happened」。
1999年にウクライナは、ロシアから輸入していた天然ガス代金の支払いが苦しくなったので、8機の「ツポレフ160」と3機の「ツポレフ95МS」重爆撃機を引き渡すことで、債務を負けてもらった。
その前に1992年、ロシアはカザフスタンから40機の「ツポレフ95МS」を盗取している。
詳しく言うと、ロシア空軍が保有する古い「ツポレフ95K」を、カザフ空軍の新型の「ツポレフ95МS」と、無断で取り替えてしまったのだ。
「ツポレフ95МS」は、1992年2月に最終号機が製造された。クィビシェフ飛行機工場にて。
その時点でロシア空軍には、22~27機の「ツポレフ95МS」と、45機の古くなった「ツポレフ95K-22」(これはKh-22巡航ミサイルを運用できる特装型)と、7機の「ツポレフ95K」が在庫していた。
ソ連崩壊の直後、最新の「ツポレフ95МS」を最もたくさん抱えていたのは、ロシア空軍ではなくて、カザフ空軍(40機)だった。そのうちの27機は「ツポレフ95МS-16」(機外にも巡航ミサイルを吊架できる型)、13機は「ツポレフ95МS-6」(胴体内弾倉内にのみ巡航ミサイルを搭載できる型)であった。
カザフ空軍は、その40機を、今は廃墟と化している「セミパラチンスク2」航空基地に集め、「第79重爆撃航空師団」に運用させていた。
ソ連邦から分離独立した直後のカザフスタン政府は、この重爆師団を監理できていなかった。そこに露軍はつけこんだ。
カザフ軍の重爆クルーの訓練は、ロシア領内の Ukrainka 空軍基地に出張飛行して、そこでなされるものだった。この「共同訓練」はソ連分解後も続けられていた。
その訓練期間中(92年の2月~3月)に、カザフ軍が持ち込んだ16機~18機の型のツポレフ95を、ロシア側ですべて旧型のツポレフ95Kにすり替えたという。もちろん、搭乗員たちも抱きこまれていたのだ。
カザフ政府は後になってこの事実を承知したが、どうにもできなかった。
また残りの22機~24機もロシアはカザフから奪い去っているのだが、その詳細は不明である。闇が深いとしか言えない。
カザフ軍の現有するツポレフ95の詳細も、いっさい、分からない。