重投のお詫びのしるしに沖縄遍路してきますた。ヨカッタヨー

 あ、ありのまま、三日前に起こった奇跡を話すぜッ……。花粉症が治っちまったんだッ!
 オレは昭和59年4月に横浜で突然、花粉症になったッ。古い木賃アパートの新しいタタミ6畳に、わざわざダニ殺しのスプレー薬剤を1缶ぶちまけちまッたのが、思えばそのきっかけだッたに違ぇねえッ。
 いらい「ストナリニ」という抑制剤なしでは関東の2月~5月は過ごせなくなったッ。
 ひどいときなどはッ1日1錠が基本のこの薬をッ1日に2錠飲んでもッ、夜は鼻づまりとクシャミで熟睡できずッ、昼は副作用で朦朧状態ッ。花粉が消えるとッこんどは7月~9月の夏の暑さッ。オレが北海道を気に入ってる理由がッ分かるだろうッ。
 聞いてくれッ。いま女房の奴は、擬似ヒっキー状態で仕事をしているオレの三食をッ完全にコントロールしてやがるんだッ。「母乳に良い」とかの妙な信仰に嵌まッてッ、晩飯はいつも魚……まあ、嫌いじゃないからそれは良いんだがッ、驚くじゃないかッ、そんな生活が半年続いた結果ッ。1~2年前に生涯ピークの73kgまで増えていたオレの体重はッ、1週間前に計ッたらなんと61kgに落ちていたんだッ。二十歳台でッ自衛隊に入る前の体重にッ戻ッてたことになるぜッこれはッ。ちなみに除隊時の体重は64kgぐらいと記憶するッ。身長は170で変わりはしねえッ。
 み、三日前ッ、オレは上京したッ。するとどうだッ、ちっとも鼻水が出て来ないんだッ。くしゃみが三回くらい出ただけだったッ。
 昨夕は杉の木が無い那覇からU-4(あの堀江にいちゃんの自家用ジェット機の自衛隊版だぜッ)で強風の入間に戻ッたがッ、やッぱり花粉症の症状はあらわれなかッたッ。そこから夜行列車で北上する間もッ何でもなかッたッ。
 つまりッ、オレの約20年来の花粉症はッ全くとつぜんにッ治ッちまッたらしいんだッ。去年までは「ストナリニ」は春の上京時の必備品だッたんだがッ。
 総合的に推理するとッ、こういうことなんだろうぜッ。花粉症の発症や沈静にはッ、排気ガス環境やストレスなどのッ複数の原因要素が考えられるもののッ、筆頭要因として作用している決定的なファクターはッ、やはり食い物(それには酒も含むッ)の量と質がッ現時点での本人の生活にッ「マッチ」したものかどうかッ、その「バランス」なんだと言えるんじゃねえかッ。
 ちなみにオレはッ、家の中ではアルコール抜きの生活に切り替えてッ、もう1年半近くになッているッ。
 花粉症は一度罹ッたら一生不治の病かと思ッていたがッ、そうじゃなかッたッ。同病の諸君の為にッここで証言しておくぜッ。