美原地区の皆様へ

 7月にウチに入った泥棒が、また近くを物色して歩いている気配あり。(前に侵入された窓がいつの間にか開いていた。ウチの面倒臭がりの馬鹿女房が予備錠と警報装置を解除していた。)
 敵は旧タイプのクレセント錠を外から簡単にはずす熟練の技倆を持っているらしい。そしておそらく、冬季の厳重戸締りシーズン入りを前に、本年最後の稼ぎを狙っている可能性があるでしょう。くれぐれもお気を付け下さい。
 以下、あんまり興味のない余談。
 アパグループの元谷外志雄氏は、ネットで検索すると小松市の出身で、「小松基地金沢友の会」の会長でもあるらしい。
 そして同氏が実質主宰する雑誌『アップルタウン』の平成11年4月号では、当時小松基地司令であった田母神俊雄・空将補との対談を載せているようだ。
 要するに両者は古くから懇意の関係だ。
 元谷氏の発言のいくつかがネットでヒットしたが、田母神氏のトホホな論説の数倍、人の耳を傾けさせる内容だと思った。この人がサンケイ系人士から支持されてきたのには理由があるだろう。この点では疑問はなくなった。なお、兵頭は過去一回も接触をうけたこと無し。
 田母神氏が第6航空団司令として小松に赴任していたのは、「おき軍事」さんのメルマガによれば平成10年7月からで、平成11年12月に航空幕僚監部装備部長に栄転した。
 田母神氏は、元谷氏の意気や好意に感応したのだろう。
 余計な心配かもしれないが、田母神氏は、再就職先は決まっていたのだろうか? 今回のメディア露出で、国会議員等の目も出てきたかもしれない。閣下ご本人もそれを意識なさっているのではないか。
 ところで、〈同じ会社が同一人物にダブルで懸賞品を進呈することはできない〉とかいう公正取引法(?)の規則があったような気がするのだが、今回の「公募」はそうした「公正」の道徳には抵触しないのであろうか。また、『公募ガイド』には掲載していなかったようだと聞いたが、だとしたら、その理由は何だろうか。これだけが疑問として残った。
 元谷氏は、あの耐震偽装スキャンダルとさえ関わっていなければ、これから5年の不況を利用して、和製「コンラッド・ヒルトン」になれるチャンスがあるように思う。
 ニューメキシコ出身でテキサスで売り出したコンラッドが、サンフランシスコ、シカゴ、そしてニューヨークで有名ホテルを次々と買収・改装して全米ホテル・ネットを構築したのも、1929年のクラッシュから復活する5~6年間に於いてであった。
 コンラッドにも学は無かった。しかし人を感動させる演説を、たくさん残している。彼には母親譲りの篤い信仰心があった。ほとんど毎日、祈っていた。
 欧州の王族が渡米のさいの定宿にしていたニューヨークのWaldorf-Astoriaホテルをコンラッドがついに買収したとき、南西部出身の移民の息子がこの格式の高いホテル文化を継承できるわけがないとバッシングされもしたが、コンラッドはその資格があることを証明した。
 というわけで日本に足りないのはまともな「宗教」だと思うので今、そっち方面の著述に没頭しているところであります。井上哲次郎の日露戦争前の指向は正しかったのではないだろうか。