涼しい。

 『USA TODAY』のTom Vanden Brook 記者による記事「Sand drives Army to ditch Velcro on pants」。
  米陸軍歩兵の戦闘服のズボンのポケットのフラップは2004以来、Velcro(Hook-and-pile tape、バリバリひっつき虫式テープ)でシールされていた。
 ベルクロは、宇宙飛行士が無重力環境でペンなどを身体にくっつけておくために愛用され、そこから広まった。
 しかしアフガンでは、これが知らぬ間にバカになってしまい、戦闘の激動の際になど、ポケットの中味の予備弾倉が外にこぼれ落ちてしまうことがあるため、このたび廃止され、かつての、フツーの釦留めに戻されることが決まった。
 在アフガン部隊からのクレームは前々から上がっていた。陸軍では2009からベルクロ留めの代わりとなるデザインを試験中であった。新デザインの戦闘ズボンはこの8月から前線へ支給される。
 アフガンでは兵隊は目一杯に弾倉などをポケット(カーゴ・ポケット、すなわち脚部の外側サイドに取り付けられた、ゆったりしたポケット)に突っ込んで持ち歩くのだが、ヴェルクロ止めだと、その重さを支え切れないのだ。
 戎衣のファスナーも問題。そこにアフガン特有の砂塵・小石が詰まって開閉できなくなる。常に掃除をしていなければならない。銃のクリーナーとして支給されている小さな専用ブラシが、チャックの掃除にも最適であると陸軍では教育している。
 昔ながらのボタンなら、無音で外すことができ、野営中に兵隊が自分ですぐに繕うこともでき、泥で機能しなくなることもなく、埃や塵をキャッチすることもなく、すりきれたりほつれたりすることもなく、何度くりかえして洗濯しても弱まらぬ。
 ベルクロの代わりとしては、Snaps〔パチンという留め金、ホックのことか?〕にしたら、という案もあった。
 そこで陸軍は兵隊2700人にアンケート。回答は、60% がボタンを選好し、スナップ派は 29% であった。11% はVelcroのままでよいということだった。
 けっきょく、米陸軍は、戦闘ズボンのカーゴ・ポケットのベルクロを、3つの釦で取り替えることに決めた。
 ただし、戦闘服上衣の袖部のカフス、名札、そしてpatchesの部分には、ひきつづいてベルクロが使われる。
 これには素朴な疑問がある。
 insignia(所属部隊マーク)をVelcroで上着の上腕部ポケットに貼り付けるようにしているのは便利だ。が、どうして己れの名札や「U.S. Army」の札まで、ベルクロにしておく必要がある? 誰もじぶんの名前や国軍を頻繁に変えたりはしないだろうに。縫い付け方式にした方が、軍服を盗まれたり悪用される心配が減るであろう。
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 Sandeep Unnithan 記者による2010-6-10記事「Indian nuclear submariners sail on US nuke sub」。
 インド国産の戦略核ミサイル発射用原子力潜水艦『Arihant』の3人の士官が、過ぐる5月前半、アラビア海にて米海軍のロサンゼルス級魚雷攻撃用原潜『Annapolis』に1週間乗組み、いろいろと勉強をした。
 Arihant は2009-7-26に進水したが、インド政府による公開写真は先週まで1枚も無かった。
 インド製の次の SSBN である『Visakhapatnam』はもう竣工している。来年に公試運転をして、2012に就役予定である。
 インド海軍が運用する最初の魚雷攻撃用の原潜となる『Chakra』(ロシア製のAkula-2)は2010後半にウラジオストックで就役し、インドに10年間リースされる。そして『Arihant』級のクルーを育成するための練習艦となる。
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 ストラテジーページの2010-6-15記事「Deploying Fear And Intimidation【威嚇】」。
  アフガンでは米空軍機( F-16s, A-10s, F-15Es and F-18s)は、やたらに爆弾を落とさなくなった。
 偵察ポッドで仔細に地表の様子を見極めるばかりのことが多くなった。
 ゲリラがいるらしいというだけでは誘導爆弾は落とせない。代わりに、 flares を低空から投下してやる。これで、敵も住民も逃げ走る。
 そして今や米空軍のジェット戦闘機は、超低空の偵察のついでの対地攻撃としては「機銃掃射」を愛用しているのである!
 これが始まったのはだいたい5年くらい前である。
 GPSおよび30倍望遠鏡を組み込んだあたらしい照準用ポッドとFCSが、いまでは、ジェット戦闘機パイロットに、20ミリ機関砲で地上の特定の建物の窓を狙い撃ちにすることを可能にしている。パイロットははるか遠くから機関砲の照準態勢に入ることができるからだ。
 これならば、敵の狙撃兵だけを苦しめて、住民にはコラテラル・ダメージを与えないのだ。
 発射弾数はa few dozen である。そして高速で飛び去るので、敵ゲリラは小火器で反応をする時間すら与えられない。
 F-16とF-15のパイロット達は6年前から、シミュレーターを使って地上掃射の訓練をさせられるようになった。
 航空機搭載の 20mm ガトリング砲は、照準可能な最大射距離が700mでしかない。
 サイクルレートは1秒〔毎分ではない〕間に50発~100発である。
 地上掃射のさいにF-16は、1秒間で150m前進する。高度は100mまで下がる。
 F-15 のpilot達 は、夜間にも地上銃撃をやりたいと上司にシミュレーター訓練を見せて説得中である。しかしボスは許可していない。
 じつはすでに1機のF-16が機銃掃射をやろうとして低空に降りたときに地面に激突して喪われている。1秒か2秒、操作を誤れば、こういうことになるのだ。
 低空攻撃専用機としてはそもそも30粍ガトリングを備えたA-10があるわけだが、いつでもどこでもA-10 が availableであるわけではない。そしてそんなとき、F-16, F-18 or F-15 ならば今使えますよということになったら……出番が来る。
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 2010-6-15記事「The Missile Miracle In China」。
  シナは短距離弾道弾×1200発で台湾を狙っている。
 最近では、直径406ミリの新顔の短距離弾道弾を加えてきた。発射台は自走式である。 WS-2 という。
 8×8 truck に6個の canistersを積んでいる。
 その中味は、1.3 ton の WS-2 rocketである。これは無誘導である。
 最大射程は 200 kilometersで、弾頭部は 200 kilogramsあり、クラスター爆弾である。
 別に、70 kilometers range versionもある。
 WS-3 version は GPS誘導である。射程を300km以上に延ばした代わりに、弾頭を軽くしてある。この射程だと台湾の隅々まで狙える。
 最大射程に於いても、狙ったところから600m以内に着弾する。
 WS-2 は、米陸軍の、直径610mm で 1.8 ton の ATACMS rocket に似ている。これはGPS誘導で、射程300 kilometersである。
 米国では1発の ATACMS rocket は単価が a million dollarsである。
 シナは、米空軍の1980年代の空中発射式巡航ミサイルの類似品もこしらえた。
 その陸上発射型をDH-10という。飛距離は1,500~3,000 kilometers らしく、GPS誘導とデジタル地形地図照合を併用するらしい。
 この巡航ミサイルは2009-10-1に初公開されている。
 同じものの空中発射型を CJ-10という。中東かどこかで回収された不発の米国製巡航ミサイルの技術が模倣されたようだ。