今年のお中元は「LEDかんけい」をお願いしたいッ! byコジキ

 何人かの皆様からかたじけなくも頂戴した商品券を使いまして、従来愛用しておりますPCデスク用の丸電球スタンド(クリップ式)と、炬燵デスク用の書見スタンド(工事現場用のクリップ式・金網被せ型ライトバルブを、100均の木製ミニ帽子掛けに固着し、ラップ用アルミホイルにてフードをこしらえたもの)の電球を、それぞれ、交換いたしました。
 購入しましたのは、まず、東芝ライテック製の、消費電力6.4ワット、直下照度で白熱灯100W相当の「LDA6N」。これは最近出てきた製品のようですが、2830円也。
 もうひとつは、台東区の燦坤[サンクン](FORA)というよく知らないメーカー製で、少し前からドラッグストアの店頭で見かけていました、消費電力4ワット、直下照度で白熱灯40W相当の「TK-BE014W」。これがはやくも特価になっており、1680円也、であります。
 近頃、家電量販店で、丸電球型の蛍光灯球がおそろしくダンピングされているな~、と、いぶかしく感じておりました。じつは、いつのまにかものすごい勢いで、新式のLED電球のラインナップが増加していたというわけですね。
 それらはまだ1球が2000円台から7000円台(このクラスは調光器にも対応)と、箆棒に強気の価格設定なのですけれども、すぐに半値以下に落ちてくるであろうことは確実です。
 それならば、なにゆえにワタシは買い急ぐのか……?
 暑いんですよ。
 部屋でクーラーをガンガン利かしておられる方々には無縁の心配かもしれませんけども、関東での木賃アパート暮らしの時分から、わたくしは、夏は扇風機だけで凌ぐべしという主義を貫徹しております。ですので、北海道に移住してからもなお、「完全なる冷光」を求める気持ちには、切なるものがあるという次第なのです。
 北海道南部でもそろそろ室温が29度くらいに上昇するようになってまいりました。こうなりますともう、高熱を放射する蛍光灯スタンドが、これから長時間のデスクワークをしようかな~という気力を、殺いでしまうことがある。
 白熱灯や蛍光灯のような高熱を放散しない、つまり〈理想的な冷光〉のLEDが得られるならば、盛夏シーズンの間もデスクワークが大いに捗るでしょうから、イニシャル調達コストの高いのは、トータルで十分にペイされる――と踏みました。
 ……で、買ってきて初めて気付きました。LEDバルブの後半部分は金属製で、空冷式機関銃の放熱フィンみたいなものがついているんですよ。
 そして、消費電力6.4ワットの「LDA6N」の方は、その後半部分が、点灯と同時に、ミニ蛍光灯球に負けぬくらいの高熱を発するのです。触ってはいられないくらいに熱くなる。
 また、4ワットの「TK-BE014W」の方も、点灯後数十分しますと、やはり指で触っていられないくらい、後半部分の一部が熱くなっています。
 さすがに、両者とも、光を放射しているバルブ部分では、ほとんど熱は感じませんけどね。これはグレートな進歩なのですが……。
 LED灯は、バルブの前方に対しては冷光を放射しているのですけれども、バルブの後半からは(蛍光灯よりはずっと少ないはずですが、やはり若干)熱気が立ち昇るものなのだな~、と、いまさらのように了解しました。
 まあもちろん冷涼感は同照度の蛍光灯などよりも格段に上々です。愛用しようと思っています。
 この次にデスク用のスタンドの電球を交換するのは、箱書きの宣伝文句が正確ならば、使用4万時間の後となるはずです。たぶんその頃には、後半部分も熱くならない、真に冷たいLED球が、できているのではないでしょうか?
 余談ですが、日本で蛍光灯をいちはやく導入したのは、帝国海軍の潜水艦ではなかったでしょうか。そのときも、白熱灯などに比べて「冷光」であることが、買われたと思います。当時は、赤道直下の作戦でも、潜水艦にはエアコンなんてありませんでしたからね。
 あと、LED球の知られざるメリットは、爆風や衝撃波でバルブが割れて消光してしまわぬことです。地下鉄の駅を核シェルターとして使う際に、これは、死活的に重要になるでしょう。蛍光灯ですと、地下鉄の入り口から吹き込んでくる爆圧で、ぜんぶ割れて消えてしまうそうです。
※兵頭先生より何故か書き込みができないため、管理人が書き込みしております。