JALは「割愛」空自パイロットだけは流出させるな 2010-11-17

 ナショナルフラッグキャリアーであるこの親方日の丸航空会社が、かつて人手不足でとても困っていたとき、空自と海自から、優秀なパイロットが何人も「割愛」された。それがいま、17~18人くらいも、「自主退職」を強要されんとしていると聞き及ぶ。
 この自衛隊出身者が解雇された場合に、もっか人手不足な上、フランスからエアバスを120機もポンと買うとかいう中共の航空会社に再雇用され、空自や海自の秘密が流出してしまうという、困った事態すら想像される。F-15、F-2A、P-3Cの運用上のノウハウを、彼らは持っている。シナ民航は、パイロットさえ調達できるなら、飛行機は何機でも買うつもりだ。
 バカ右翼は分かっていないが(そして煽り屋の「シナ専門家」は、分かっていてわざと逆のことを叫んでいるが)、中共軍の最弱メンバーが空軍なのだ。話にならぬくらいに弱い。尖閣上空に領空侵犯する度胸も腕もない。そんなレベル。
 基本的に地上からのリモコンである宇宙軍拡とは違い、空軍の精強化だけは、シナ人の独力では、文化的に絶対に不可能なのだ。だからシナ人スパイの関心も、西側の空軍のソフト面に対して照準が合っているわけだ。
 防衛庁に泣き付いて割愛させたはずなのに、1尉から3佐でせっかく転職してきた彼らパイロットに対するJALの処遇はBADなものだった。その年齢相当に機長訓練を受けさせようとはしないで、他の副操縦士よりも訓練を受ける順番を遅らせ、そして今、けっきょく副操縦士のままで、シャバへ放り出そうというわけだ。機長経験がないのでは、他の航空会社への転職も難しい。
 自衛隊では「恩給」を十分に積み立てていなかった上、民間に移ったあとの日数も足りないので、彼らは企業年金も受けられないという、崖っぷちでもある。ここにシナ企業が甘い話で誘いをかけたら、どうなるのだ?
 企業には確かに解雇権がある。しかし、JALは純然たる民間会社ではない。親方日の丸同然であることは誰でも知っている。「割愛」からのいきさつを考えれば、やっていいことと悪いことがある筈だろう。
※兵頭先生より何故か書き込みができないため、管理人が書き込みしております。
↓で兵頭先生の軍事ニュース紹介が読めますよ。
Podcast28_Military_News_Blog
http://podcast28.blogzine.jp/milnewsblog/