中共のIT大手は何時「軍閥」化するのか?

 Patrick Tucker 記者による2018-9-25記事「The Pentagon’s New Ambassador to Silicon Valley Is Hawkish on China」。
   2015年にペンタゴンは、DIU(防衛発明実験隊)を創設した。これは、情報技術に関する米四軍のリクエストと、その技術を提供できる新進企業群を媒介する機関である。現在までに、84件の契約が成っている。
 ※儒教圏人は西洋近代空間に「パラサイト」したときだけ、個人の自己実現が可能になり、大発展できる。なぜならその空間には「法の下の平等」があって、弱小個人の発明や利潤も法的に守ってもらえるからだ。しかしパラサイトが成功してますます多数の留学や出稼ぎや移住を誘い、ついに数的マジョリティとなりおおせ、慣習ドミナンスが現出するや、宿主たる西洋近代空間は一転、儒教空間に変じてしまう。そのとたんに、儒教圏人は昔ながらの儒教圏人に引き戻される。その空間にはもはや「法の下の平等」はなく、弱小個人は強者のしもべとなって生きる他にない。中共のIT大手は、巨大化したあとは中共を完全に飛び出して無国籍企業になるか、さもなくば「軍閥」化しないと、けっきょく中共党のライバルと看做されて、頭を抑えつけられるだろう。
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 ストラテジーペイジの2018-9-26記事。
   中共の潜水艦〔キロ級改/39B型〕のAIPがやっとスウェーデン並の性能に近づいた。連続2週間、潜航できたと発表された。つまり、いままでは1週間ぐらいだったのだ。
 2016年後半から、39B型のうち3隻が大改装された。米海軍はその音紋が変わったことを把握している。
 ※儒教圏人が西洋近代空間を溶解・破壊して行く流儀は、まず、「法的に正当な根拠が無いが些細である」ような要求から始める。これに近代圏人が応じてしまうと、その些細な不当要求を過去に受け入れさせたことを「債権」化して、さらに不当な要求をグラジュアル且つ無制限にエスカレートさせるのである。したがって対儒教圏の外交では、最初の第一歩から些細な問題で理を枉げた譲歩を絶対にしないことを鉄則として銘肝するのでなくてはならない。軍艦旗および連隊旗の旭日旗は軍隊の徽章であって政党の旗(たとえばハーケンクロイツ)とは同列に括られない。ドイツ軍隊は第一次大戦でも第二次大戦でも、戦後でも、「鉄十字マーク」を軍隊の徽章として用い続けている。誰かがそれに文句をつけても、「政党とは無関係」と、相手にしないであろう。
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 Mike Orcutt 記者による2018-9-25記事「With Walmart’s veggie tracker, blockchain for supply chains will finally get real」。
    ウォルマートは、IBMに開発してもらった特別なブロックチェーンにより、食品を農場から売り場まで管理することになった。
 ついこの前も、大腸菌系のバクテリアに汚染されたロメインレタスが流通したために5人死んだ。アウトブレイク騒ぎだ。そのためウォルマートは、汚染源の農場はどこなのかが確定されるまでの間、とりあえず袋詰めのカット済みレタスの在庫全部を廃棄するしかなかった。
 汚染源農場をつきとめるためには、これまでだと7日くらいかかった。
 ところがブロックチェーンで生鮮食品を管理していれば、わずか数秒にして、どこから汚染したのかを把握ができるという。
 ※「読書余論」には集成版があります。わが国の古書には過去の智恵が凝縮されているのに、現代人はその万分の一も活用ができていない。これが日本の未来への前進力を低迷させているひとつの原因です。集成版(合本)にご関心のある方は、「武道通信」を覗いてみてください。