またしてもわが提案が実現可能性を帯びてきたよ。

 MATTHEW BROWN 記者による2018-10-15記事「US eyes West Coast military bases for coal, gas exports to Asia」。
   トランプ政権は、米本土内産出の石炭および天然ガスをアジアにもっと輸出するため、アラスカ沿岸にある米軍基地に、民間貨物輸送のための「貨物トランジット港」としての機能を兼帯させる案を検討している。
 APがこの話を聞いたソースは、米内務長官と、2人の共和党下院議員。
 西海岸諸州は、石炭輸出港を新規に建設することには反対の立場である。ならば、州権の及ばない米軍基地内につくってしまえばいいだろうというのが、政権の目論見だ。
 オレゴン州選出の民主党員の上院議員や、環境保護主義者は、この案に大反発。
 他方、トランプ政権は、国内の石炭火力発電所を削減させる意思はない。
 アラスカ州のどの基地が有力候補か。それは岸壁の水深が、より大であるところであろう。
 海軍の基地か、さもなくば、連邦保有の沿岸部施設。
 ズィンク内務長官のイチオシは、アリューシャン列島アダック島にある海軍航空隊基地の跡地。ここを天然ガスの輸出ハブにしてはどうかと。「ノース・スロープ」からいったんバージ船でここに天然ガスを集めるのだ。
 アダック基地は1997に閉鎖されている。基地城下町には、いまでも300人の住民が残っている。
 では石炭輸出港に使える連邦政府所有港とは? ズィンクはこっちについては沈黙。
 ワシントン州とオレゴン州には、石炭輸出港の候補地が6箇所ある。すべて地元は消極的である。
 たとえばワシントン州のロングヴュー港を、ユタ州の採炭企業が6億8000万ドルかけて石炭輸出港として整備する計画があったが、二酸化炭素排出削減を是とする州が昨年、ダメ出しをしている。
 「ミレニアムばら積みターミナル港」と名付けて、年に4400万トンを輸出できるはずであった。
 ちなみに合衆国最大の炭層は、モンタナ州とワイオミング州にまたがっている。
 ワシントン州は自己満足かもしれないが、内陸部の6つの産炭州や、石炭で商売している企業は怒る。彼らはワシントン州知事のジェイ・インスリーを非難する。
 ロングヴュー港の開発計画を阻止した連中は、合衆国憲法の商法規定に反するじゃないかと。輸出についての規制を決められるのは連邦議会だけなのに、なんで州議会が規制するのかと。
 ズィンクの前歴は、モンタナ州議会議員だ。
 テキサス州も、大産炭地である。その知事だったリック・ペリーが、今の連邦エネルギー長官だ。
 商務長官も石炭輸出に賛成している。
 2017年の、対韓国、対日本、対中共向け等のアジア向け石炭輸出は、2倍以上に増えた。
 今も急増中。
 ※徳間書店『空母を持って自衛隊は何をするのか』の121~125ページをご覧ください。まずはアラスカのLNG積み出し港の整備に日本は一枚噛むべきです。ついでに説明すると、米国ではこういう大工事に、陸軍工兵隊を使うことができる。そこは、彼らの強みになっています。
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 Will Knight 記者による2018-10-15記事「MIT has just announced a $1 billion plan to create a new college for AI」。
   MITが発表。10億ドルを投じて、新カレッジ〔AI専門大学〕を建設する。AI、マシンラーニング、データサイエンスを他の学問領域とも結合する。
 2022年に開校させる。有力出資者はブラックストーン社のCEOのステフェン・シュウォーツマン。
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 SETH ROBSON 記者による2018-10-15記事「US military tightens base access for South Koreans in Japan」。
    米軍は、在日米軍基地内に、「友人を訊ねる」「イベントに加わる」などの理由で立ち入ろうとする韓国人に追加のスクリーニングを実施せよ――と布告した。
 部外者が米軍基地内に入るには、基地内の者によるエスコートが不可欠である。が、ヨコタ基地の営門警衛には、基地内の者がエスコートして招じ入れてはならぬ者の国籍として、従来の北鮮、中共、ロシア、イラン、アフガニスタンなどに、あらたに韓国も追加されると指示された。
 もし韓国人が在日米軍基地に立ち入りたい場合は、事前に支援機関が調整して、基地司令からの承認を受けたあとでなくてはならぬ。
 立ち入り申請は訪問希望日の30日前であるのが望ましい。
 韓国内においては、パスポートを所持した日本人は、基地内の者のエスコートがあれば、随時に在韓米軍基地内に立ち入ることができる。
 いったいこれまで韓国人が何の用があって在日米軍基地に立ち入っていたのかというと、米軍将兵と婚姻している韓国人がいるのである。その友人や親戚が、面会に訪れる。今後は、それらの者は、事前の基地司令の許可がない限り、営門で追い返される。
 すでに先週からこの新規則が施行されている。
 ※アパッチロングボウレーダーの使えなさぶりを暴露するなど、韓国人は米国人が困惑する「事実ばらし」をしてくれるので、そこが嫌われましたかな。