千歳空港/千歳航空基地は、アラスカとシンガポールの中間にある。そして、成田のように混雑していない。
アラスカの米陸軍部隊を極東に空輸するときは、お気軽に、千歳に立ち寄ってもらえるようにする。着陸料はペイバック。燃料代は外務省の予算からお支払い。
このような環境を日本政府が整えてやることにより、段階的に在韓米軍の撤収も可能になり、しかも、日本の安全は強化される。アラスカと北海道の間にロジスティクスのメチャ太い線が確立するからだ。
千歳周辺の陸自駐屯地にはじゅうぶんな余積があるので、一時滞留兵舎を設けることに何の不都合もない。朝鮮戦争いらい、過去の実績もある。
この「外国兵のお客さん」のインバウンドのおかげで、千歳市の歳入は逆に増える。第1特科群が消えても、問題はない。
では第4特科群が消える上富良野はどうするか。
上富良野駐屯地と、隣接する上富良野演習場内には、ASEANの陸軍が「冬季戦技訓練」のできる施設を設定する。そして北部方面隊がその稽古をつけてやる。
能力ビルドアップの一環だ。
隊舎は、演習部隊の廠舎として、そのまま活用を図ればよい。上富良野町もこれなら文句は言わない。
これから日本の若年者人口が減ると、長期的には、フィリピンやインドネシアの兵隊さんにわが国が助けてもらわねばならぬときだって、やってくる。そんな将来の布石を今から打っておかないで、どうするのだ?
とにかく統幕は考えていることのスケールが小さすぎる。地理的にも時間的にもね。
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Gary Anderson 記者による記事「Counter-Hybrid Warfare: Winning in the Gray Zone」。
※記者は退役した海兵隊大佐で博士号を持つ。
ハイブリッド脅威 についての2011の米陸軍の公式定義。正規軍+非正規軍+犯罪者が一致協力して相互便益を図ろうとすること。
これは脅威定義であって、戦争の定義ではない。
そこでこの論文は定義する。ハイブリッド戦争とは、ある国家が、紛争を直接交戦にまでは結びつけぬ流儀で、物理的・非物理的な手段を用いて、国家の政策上の目的を達せんとすること。
2001アフガニスタン作戦はハイブリッドだった。地元武装グループを駆使したから。リビアのカダフィ打倒もそうだった。
※驚くべし。シナ沿岸については一語の言及もない。そしてこのテーマの絞込み方から見当がつくこと。マティスはエストニアで海兵隊の出番があると思っているから対支には関心が薄いのか。早く馘になってくれ。
次。
Stew Magnuson 記者による2018-12-3記事「Coast Guard Launches Polar Communication Satellites」。
スペースX社のロケット、ファルコン9が、沿岸警備隊用の通信実験用キューブサット「ユーコン」と「コデアック」を低軌道の極軌道に投入した。この打ち上げはライドシェアであり、他に62個の衛星が同時に投入されている。
この2機の衛星は、406メガヘルツの遭難信号ビーコンを探知する。
※キューブサットの時代に入っている。自衛隊はこの分野でもまたしても遅れを取っている。たぶん新大綱にも何の言及もないことだろう。防大生はほぼ全員理工系のはずなのに、それでも、このザマだ。戦前の日本が米軍に勝ち目などなかったことが、つくづく察せられる。アイディアの勝負で周回遅れを喫する癖がついているのだ。アイディアに予算は要らないよ? 難治病だね。スペースXに便乗させてもらえば、リズナブルなコストでマイクロサットが投入できる。防大内の実験室で自作した衛星でも、性能は十分だ。なぜその発想が出来ない?