とりかえしのつかぬ条約を結ぶ前に安倍晋三を交替させるべきである。ところが後任適任者が一人もいない。大困り。

 ストラテジーペイジの2018-12-9記事。
   国営ロスコスモスは21基のソユーズロケットで英国「ワンウェブ」社のインターネット通信用小型衛星を軌道投入するという商談を、FSBの横槍でフイにしそうである。
 というのはFSBが、地上局のひとつをロシア国内に置くことを求めているから。その地上局をFSBが操作すればシステム全部が破壊されてしまうことはミエミエだ。
 ワンウェブ社の1号衛星は2018年中に打ち上げ予定だったが、2019にずれ込む。
 おそらくワンウェブは衛星の打ち上げを「スペースX」社に委嘱し、ロスコスモス社は大口顧客を失うに至るであろう。
 世界にはワンウェブ社以外にも、衛星によって全地球の超僻地からでもインターネットアクセスができるようにしようという宇宙ISP会社が存在する。スターリンク社、ケプラー社、テルサット社、リンクシュア社、レオサット社である。
 スペースX社から出資されているスターリンク社は、すでに試験衛星を2機、軌道投入済み。
 スターリンクの構想では、軌道上に1万1000個の中継衛星を周回させる。スペースX社は2021年までにはその中継衛星を2000個弱、軌道投入したいとしている。
 リンクシュア社は支那資本である。こちらのビジネスモデルは、インターネット中継衛星の利用者から1銭もカネを取らない。世界の誰にでも無料でワイファイを提供する。そのかわりにユーザーの利用データは全部頂戴する。そのメガデータを企業向けに販売することで儲けようというもの。
 ただし、中共政府の検閲は受け入れるので、アクセスできないHPや、語れないテーマが存在する。
 ※日本の財務省は中共体制に惚れこんでいるんじゃないかと思う。スマホ決済で全人民の商取引を確実にモニターし、徴税コストゼロで間接税を確実に課金することができる。消費税を17%にしようが人民は担税感を抱かず、反対もできない。戦前の革新官僚が夢に見た「統制役人天国」が隣に現存するのだ。財務省の役人とNHK幹部には「自由主義」が分からない。自由主義がわからないと国防もわからない。戦時中の陸軍主流が「日本はソ連と同じになればいい」と願ったのと同じなのだ。侵略者プーチンのご機嫌を取らんがために北方防備体制を一方的に崩しつつ自国の正当な権利まで捨ててしまおうと活動している狂人総理大臣も同じだ。なぜロシアのサイバー輿論工作チームは日本向けには活動する必要などないのか? 外務省要部に露探を扶植し了えているのなら、ミッションはコンプリートされたと同じで、それと別に輿論工作の必要など、日本の場合は、どこにもないからである。
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 Kyle Mizokami 記者による2018-12-7記事「The U.S. Military’s Cryptic Letters, Numbers, and Symbols, Explained」。
        米軍戦車に書かれた記号の読み方。
 車体に「3ID 6-8CAV」とあったら、第3歩兵師団(原駐屯地はフォートスチュワート)の第8騎兵連隊の第6大隊所属車両であることを意味する。
 同じく車体の別なところに「D14」とあったら、それは第4中隊(D中隊)の第1小隊の4号車という意味である。
 米陸軍の戦車部隊は4両で1個小隊。そして小隊長車は必ず1号車である。
 次にテイルコード。
 米空軍のF-15E戦闘機の垂直尾翼にSJと書いてあったら、セイモアジョンソン空軍基地(加州)所属。
 EDなら、エドワーズ空軍基地(加州)。
 HLなら、ヒル空軍基地(ユタ州)。
 LNなら、レイクンヒース空軍基地(英国)。
 法則外のテイルコードとしては、嘉手納基地所属のF-15Cの「ZZ」がある。なぜZZになったのかは、今では誰も知らないのである。
 アラスカ州のエレメンドルフリチャードソン共用基地は、その前はエレメンドルフ空軍基地と申したものだが、ここに所属するF-22には「AK」とテイルコードが描かれている。これも法則外。
 F/A-18 スーパーホーネットの垂直尾翼に「VMFA」と書いてあったら、その意味は V=固定翼機で、M=海兵隊に所属し、F=戦闘機で、A=攻撃機。
 グラウラーの垂直尾翼に「VAQ」と書いてあったら、V=固定翼で、 A=攻撃機で、 Q=電子戦担当 である。
 米海軍機の所属は、2文字のテイルコードで表される。
 頭がAならそれは大西洋に本籍がある。
 頭がNならそれは太平洋に本籍がある。
 米海兵隊は数字4桁のMOS番号で自分の兵種・特技を表現する。
 0311 は小銃兵。
 0317 は偵察狙撃手。
 0351 は教練教官。
 2783 は、ハンガリー語の通訳技能保持者。
 5528 は、軍楽隊でバスーン担当。
  ぜんぶで数百種あるので、覚えられるものではない。
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 David B. Larter and Carl Prine 記者による2018-11-29記事「Early report blames confused watchstanders, possible design flaws for Norway’s sunken frigate」。
    軍艦は水密区画がしっかりできているはずなのに、なぜノルウェーのフリゲート『ヘルゲ・イングスタッド』は傾斜沈底してしまったのか。建造元のナヴァンティア社(スペイン)は針の蓆だ。
 同じ造船所に給油艦2隻を発注している豪州海軍も心配している。
 まず、居住区、艦尾発電機室、倉庫室が浸水した。が、それだけならば沈没はしないはずだ。
 ところが、プロペラシャフトの穴から大量に水が入り、機械室がたちまち水没。そこからバルクヘッドを越えて少しづつ、エンジン室にも浸水。
 水密壁のシャフト縦貫箇所には特に水漏れをさせないような詰め物がしてある(スタッフィング・ボックス構造)はずなのに、それが機能しなかったので、次々にシャフト孔から浸水が進んだのだ。
 タンカー『ソラ TS』号と衝突したとき、フリゲート艦は17ノットで未明4時の海峡を横切っていた。そこは通航頻繁な水域だったのでこの速度は過大である。視界は悪くなかった。『ソラ』号はノルウェーのSture 港から出航した直後だった。
 『イングスタッド』の艦橋見張りは、『ソラ』を埠頭の陸地の一部だと錯覚した。『ソラ』の甲板照明が、航海灯を視認し難くしていたのだ。タンカーの脚は遅く、動いていないようにも見えた。
 衝突の6分前、『ソラ』が『イングスタッド』へ無線で連絡。そっちがコースを変えてくれと。※タンカーは低馬力なので機敏に変針できない。
 ところが『イングスタッド』当直士官は、海峡内の別な船と交信していると思い込んでしまう。
 当直士官は考えた。もし変針するとこの静止物体(ソラ)にぶつかってしまうではないかと。ところがすぐに気付く。静止物体と思ったものが、実はこちらの針路とクロスするように動いているタンカー船なのであり、しかも非常に近づいている。無線を発したのもこのタンカー船なのだと。だがそのときにはもう遅かった。
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 Matt Blitz 記者による2018-12-7記事「Pearl Harbor Still Holds a Few Mysteries」。
   戦艦『アリゾナ』は本土へ航海する予定で150万ガロンの「C重油」を搭載していた。乗員の8割の1177人が12-7の空襲のために死んだ。
 火災は2日続いたが、まだ多くのC重油が残されている。
 いまも毎日2クォートから9クォート〔1クォートは1ガロンの四分の一で、ほぼ1リッター近似〕の燃料が漏出し続けている。
  ※最近米国で出たパールハーバー本の紹介記事だが、酷い内容であることがモロ分かり。人の理性はなかなか進化しないのだ。
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 Alexander George 記者による2018-12-8記事「Are Hobby Drones Dead?」。
   昨年後半、DJI「ファントム4」が陸軍のブラックホークに突っ込んだ事件あり。
 それでFAAがかなり厳しいライセンス制を導入することになった。
 地方、昨年からDJI社は「エアロスコープ」という製品を、世界の警察、スタジアム管理者、空港管理者向けに販売開始している。
 クーラーボックスのサイズで、半径数kmの空域に存在するすべてのDJI社製ドローンの位置をアンテナによってモニターできるものだ。
 この機械を使えば、各ドローンの登録情報や、それを操作している人物の現在位置まで、把握できてしまう。