Christian Seabaugh 記者による2019-5-17記事「How the Humvee Compares to the New Oshkosh JLTV」。
ベトナム戦争中のM151ジープは71馬力、2300cc.、直列4気筒、4速マニュアルだった。
HMMWVは、採用当初は150馬力、6200cc.、V8、3速オートマチックだった。
最終版のHMMWVは、190馬力、6500cc.V8ターボディーゼル 4速オートマチックである。
HMMWVを更新することになったオシュコシュ社製のJLTVは、エンジンはGMの6600cc. V8ターボディーゼル。
HMMWVの要求仕様には、水深2.5フィートをスノーケルなしで渡渉し得ること、もあった。
HMMWVのグラウンドクリアランスは16インチあるが、これにはポータル・アクスル〔タイヤのセンターではなく少し上に軸をはめ、タイヤ内部のもう一段のメカニカルギアによって駆動力を伝える〕が貢献していた。
JLTVの要求仕様の多くは非公開だ。
オシュコシュJLTVのサスペンションは完全独立懸架のダブルウィッシュボーン。高圧ガス入りのショックアブソバーは電動で調節が可能。
ホイールトラベルは20インチある。
サスペンションの高さを随意に変えられるので、JLTVにはポータル・アクスルは必要なくなった。
サス高を最大に設定しておけば、JLTVは、シュノーケルキットなしで5フィートの水深を渡渉できる。
ディフェレンシャルギアをロックしてしまい、全輪を等速でゆっくりまわしながら悪路を抜け出す技も可能。もし1~3輪が浮いても、それらがむやみに空転してトルクを消散したりしなくなる。この機能はHMMWVにもある。
米陸軍と海兵隊による3年近い比較テストにより、オシュコシュ社製JLTVは故障して走れなくなるまでに平均7051マイル動けることがわかった。
成績第2位は、装甲ハンビーで、2968マイルだった。
第3位は、ロックマート製のJLTVで1271マイル。
MRAPで得られた知見により、オシュコシュのJLTVはV字断面形を採用している。クルーはカプセル状のアーマーにより手厚く防護されている。
JLTVは陸軍と海兵隊には2018秋から配備が開始されている。空軍その他が採用する予定はない。