fire fucker

 Murray Brewster 記者による2019-6-27記事「Chinese jets buzzed Canadian naval ships in East China Sea」。
   東シナ海の6-24午前。中共空軍のスホイ30×2が、フリゲート艦『HMCS レジナ』と補給艦『MV Asterix』の直近300mを、高度30mでバズり、威嚇した。
 この2隻は北鮮船の瀬取りを監視するために東シナ海にローテーション派遣されてパトロール中であった。
 その前には、カナダ海軍の艦載ヘリCH-148サイクロン×1機が、シナ漁船からレーザー光線を照射されるという事件もあり。場所は台湾海峡近く。
 『レジナ』は今月、台湾海峡を通過している。
 カナダ海軍は2018年10月にも『HMCS Calgary』を台湾海峡を通過させている。
 中共が、カナダ海軍の北鮮監視任務を妨害する行為に出るのは、毎度のことである。
 昨年はカナダ海軍の「CP-140」哨戒機が、やはり中共軍ジェット戦闘機複数によってバズられている。哨戒機は、タンカーや貨物船が北鮮の瀬取りに関与しないかどうか公海上で監視していたところであった。
 日本、豪州、ニュージーランドもこの活動に加わっている。3ヵ国ともに中共から同様のイヤガラセを受けている。
 次。
 ストラテジーペイジの2018-6-28記事。
    海賊統計。
 2011年から事件は減り続けている。
 理由は、商船が大型化したことだ。
 大型化したきっかけは、2008年~09年のリーマン大不況だった。
 景気の底の時点では、なんと全世界に9万隻あった航洋型商船の15%もが、積荷がなくて遊んでいた。
 海運会社は、商船をフル稼働させないと採算をとれない。そこで、古いフネや、効率の悪い小さいフネから、スクラップ化した。新型または大型で効率の良いフネだけが残されたのである。
 かくして、バルクカーゴキャリアも、コンテナキャリアも、タンカーも、みんな、大型で高効率の船に、陣容が改まった。
 もともと海運会社にとって大きなトラブルとは、船舶が洋上で故障したり、浸水沈没したり座礁したりすること。それに比較すると、じつは、海賊の害は小さなリスクであった。船会社が、故障や事故の率を減らすために、古い小さな貨物船を捨てたことで、海賊たちも、そうした船を追いかけにくくなり、あるいは、とりつきにくくなったのだ。
 2017年には全世界で98隻の航洋型商船が事故で沈んだ。しかし2018年には46隻に減っている。
 機械が新品でも、クルーが可燃性物資の扱いを熟知していないと、船火事で全損……ということはあり得る。
 大型商船は1日動かすだけで20万ドルが飛んでいく。だから船長は、スケジュール厳守のプレッシャーにさらされており、時に濃霧や荒天を冒しての航行も強行しがちである。
 天気を読み間違えれば、海象のために、貨物船は沈められる。
 というわけで、商船の事故総数は2018年において2698件。これは2017より1%すくないだけだ。
 海賊はモノとカネが目的なので船は沈めない。しかし天候予想を間違えば船が沈む。ゆえに商船会社は海賊の方は当面軽視している。