劣化ウランの粉末冶金3DプリントでCMFを創ったら最強じゃね?

 素人疑問一。
 戦国時代の「竹束」を、グラフェンもしくはカーボンファイバーのナノ構造でミニチュア再現したら、CMFと同じじゃないのか? つまり空隙が圧縮されることで徹甲弾の衝突エネルギーを吸収してしまうだろ? それを軽装甲車に使えないか?
 素人疑問二。
 CMF構造で航空機のタービンブレードをつくったらどうなる? 封入されている不活性ガス気泡の断熱力が高いから、もっと高温でエンジンを回せることになるはず。
 次。読者からの質問にお答えするコーナー。
 Q: 『ヤーボー丼』(1997)の中に北鮮拉致のことが書いてあるが、兵頭はいつ拉致のことを知ったのか? 当時の日本国内では、どのマスメディアでもそのテーマは書けなかった筈。
 えー、お答えを申し上げます。ちょっと探したのですが『ヤーボー丼』の中のどこにその話が出ているのか、自分で見つけられませんでした(笑)。
 若いときの文体を辿るのは苦痛ですね。老人ながら日々新たに進化し続けていますので……。
 しかし初出一覧が載ってますので、96年に雑誌(可能性としては『諸君!』か『SAPIO』)に書いたのだろうと思われます。
 当時、わたしは新聞は購読しておりませんでしたが、一般人がその名を知らないようなアングラ活字メディア(大都市のごく一部の老舗書店の雑誌コーナー中に埋もれるようにして毎月1部入荷……するのはマシな方で、郵便でしか取り寄せられないパンフレット形式のものも多し)をよく読んでいまして、そのマイナー活字の世界では、北鮮拉致疑惑の話は、噂と事実ととりまぜて、必ずしも秘密でもタブーでもありませんでした。
 ただ、社会党(今の民主党系の元祖集団であるタチの悪い反日赤匪どもでした)が強かった国会内で真正面から議論されることがないという異常事態がずーーーっと続いていたのです。そこに義憤を感じて、まず中堅雑誌に書いてやったのです。
 当時でも、まともな雑誌の編集部は、著者が肚を括って原稿に書いてきたことについては、それを無断で削除したり、「やめてくれ」と要請することは、ありませんでした。
 著者が名乗って書いている記事なんだから文責がその著者に半分以上あるのはあたりまえなんでね。文責だけ著者にぜんぶ押し付けて匿名のしょうもない編集者が勝手にその文章を改変しててめえの幼稚な表現を繰り出すなどといった某《いろんな》のような品下った編集部はまず存在しませんでした。そこはイイ時代だったんすよ。
 これは何を意味するかというと、当時若輩であった私以外の多くのプロライターは、拉致を知りつつ、メジャー活字媒体でそれを問うことを、遠慮していたわけですな。
 国会議員だって当然、知ってましたよ。あたりまえだよ、じぶんの選挙区の事件だったなら。地元じゃなくったって、警察・公安幹部から耳打ちされてたでしょ。
 知っているのに、国会がそれを追及しようとしない。国会議員が声を挙げないんだったら「無告の民」はどうすりゃいいんだよ? そんな無気力政体、そもそも許されるのかよ? あまりにも卑怯で不甲斐ない日本人にとにかく活字のパンチを浴びせたくてたまらなかったのが当時の私だったなぁと回顧されます。
 ついでだけど、《海保は工作船を引き上げろ》と活字で最初に主張できたのも俺だったよ。月刊誌に俺が書くまで、だれもそんな意見を活字で表明しなかった。オイ、日本には論筆家は何百人いたんだよ? なんともいかにも異常な言論空間があったわけだが、その空間内で生きている当の日本人たちには、自分たちの異常さが分からない。それは今だって同じです。
 高校の数学で「論理学」ってあるでしょう。では、「横田めぐみは2●●●年より前に死んでいる」という命題は真か偽か?
 もし2●●●+n年(ただしnは正の自然数)時点で、彼女が生きているのを見ました、とあかしだてられる証人がひとりでもいるのなら、そこには反証がひとつ挙がったのだから、偽だ。
 しかし、反証がひとつも無いとしたら?
 北鮮政府は、死んだと言い続けている。ただし、物証はひとつも添えていない。
 真であるとも偽であるとも、誰にも証明されることなくして放置されている状態なのだ。
 この状態で日本政府がするべきことは、北鮮に対する懲罰的制裁を限度無しにアップ・ノッチし続けることのはず。なぜそれをしない?
 同レベルの制裁をダラダラと続けても北鮮が「死んだ」物証を出しそうには見えない。すると、このまま時が経って近未来に確実に起こる事態は何か? 横田父、横田母、そしてめぐみさん本人の寿命が尽きることだ。真の消息を知る北鮮人たちの寿命も、皆、尽きる。
 さて、そうなった後で日本政府が北朝鮮に懲罰的制裁を課すことがもしできたとして、それで誰が浮かばれるんだ?
 いますぐ「報復」をやらなきゃダメでしょ? 横田父、横田母が生きている今のうちに北鮮体制に大打撃を与える報復をしてみせなくては。
 北鮮体制には、制裁ではなく、報復を受ける資格が、とっくに十分にある。
 《日本人を拉致すれば高くつく》という見せしめを、逐一、儒教圏人に思い知らせることは、日本政府が将来の日本国民を安全にする所以でもある。
 それが、まともな政府と国会の責任というものではないのか。
 次。
 ストラテジーペイジの2019-6-29記事。
    ニジェールに米空軍の基地が完成した。
 「エアベース201」と称する。
 工費は1億1000万ドルもかかった。
 起工が2016だった。予定では翌年に竣工するはずであった。
 しかしサハラ砂漠南端の厳しい気候が邪魔をした。
 民航空路とUAVの調節をつけるためにまだ作業時間が必要で、運開は2019からになる。
 ニジェールの首都ニアメイからは730km北東にある。
 ニジェール政府が航空基地開設許可を与えたのが2014だった。
 翌年、米軍は無人機運用を、首都空港の一隅から開始している。
 米軍がアフリカに持った最初の航空基地はジブチの「キャンプ・ルモニエ」。仏軍と共用。こんどの「201」も仏軍と共用する。
 ルモニエには米海軍もMQ-8とスキャンイーグルとP-3Cを置いている。
 米空軍は、リーパー×10、プレデター×4、U-28×6、ストライクイーグル×8機。