南軍の『モニター』とは、「オオトカゲ」の意味だったのねんのねんのねん。

 Daisy Hernandez 記者による2019-9-29記事「Here’s Why Komodo Dragons are the Toughest Lizards on Earth」。
        テキサス大学の研究チームが発見。コモドオオトカゲは、あたかも鎖帷子を鎧うように、皮膚を骨化しているのだと。
 コモドオオトカゲは、食糧が足りなくなると、共食いして生き残る。
 巨大な固体だと体長10フィート、重さ300ポンドに育つ。
 ウロコの下に骨状皮膚を沈積させることで、ボディーアーマーとなっている。
 奇妙なのは、このトカゲを捕食せんとする天敵は存在しなかったはずなのに、なぜにこのような装甲が進化したのかだ。
 この鎧構造皮膚は、コモドオオトカゲの幼体(2年)のうちは、形成されない。
  ※それって、「こどもオオトカゲ」……ってか?
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 Kyle Mizokami 記者による2019-9-27記事「What Is the Javelin Missile at the Center of Trump’s Impeachment Scandal?」
        トランプは、米国がウクライナ軍に「ジャヴェリン」対戦車ミサイルを売ってやる代わりに、バイデンのスキャンダルねたを教えろ、とウクライナ政府に迫ったのではないかと糾弾されているところだ。
 2018-3にウクライナは、210発のジャヴェリン・ミサイルと、その37基の歩兵携行型ランチャーを、4700万ドルで米国から買った。
 トランプは2019-7-25にウクライナのゼレンスキー大統領に電話し、そのさい、ジャベリンの売り渡しとバイデン関係のスキャンダル探しをリンクさせたと噂されている。
 ウクライナは2014にロシアによる侵略を受け、現在もグレーゾーン戦争が続いている。
 ジャヴェリンは、80年代の米陸軍歩兵装備であった「M-47ドラゴン」ATMの後継兵器だ。
 ドラゴンは、ソ連主力戦車のT-72およびT-80の正面装甲に対しては、問題なく有効であったのだが、射手はミサイルが命中する瞬間まで照準眼鏡のクロスヘアーを敵戦車に合わせ続けている必要があった。
 歩兵装備としては重く、かさばりすぎていて、しかも射程は1000mしかなかった。
 1000mというのは軽機関銃でも制圧できる距離なので、ソ連戦車からの反撃で、ドラゴンの射手は誘導を中断しなければならぬ場合もあっただろう。もし実戦に投入されていれば。
 ロシア製戦車が増着アーマーを徹底して採用するようになった90年代初頭、ドラゴンはもう時代遅れだと認定された。
 そこで米陸軍は、発達型中距離対戦車システムを公募し、テキサスインスツルメントとマーティンマリエッタ(その後、ロッキードマーティンとなる)が「FGM-148」を受注した。すなわち「ジャヴェリン」だ。
 量産は1994にスタートしている。
 ジャヴェリンは、歩兵の肩から発射されると、いったん地表500フィートまで高々と飛び上がり、そこから落下して行くので射程が長い。4750mも届くのである。
 弾頭センサーは、射手が指示した標的の赤外線イメージを上空から認識し、それにロックオンする。
 敵戦車が近いときには、上昇をさせずに、終始、水平飛翔させることも可能だ。
 弾頭はタンデムになっており、まず先頭の炸薬で露軍戦車の表皮自爆装甲(爆発反応箱)を反応させてしまい、それが剥ぎ取られたところに、主炸薬の炸裂によるメタルジェットが到達し、主装甲の裏まで穿貫する。
 通常の湾曲弾道だと、増着装甲が無い砲塔天板に真上からヒットする。ロシア製戦車の天板装甲は、ただでさえ薄いので、ひとたまりもない。
 空中でミサイルが標的をロックオンしたあとは、射手は標的を照準し続ける必要はない。射手は、初弾が着弾する前にその場から移動して、次の標的と交戦開始してもよい。
  ※トランプはメキシコの壁予算を捻出したければ、在韓米軍の家族向けの諸手当てを流用するべきであった。どうせ家族はエバキュエーションさせるしかないんだから。現地の兵隊の数は議会法で縛られているが、家族関係費目にまではその縛りはかからないはずだろう。
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 ストラテジーペイジの2019-9-29記事。
   トルコ軍は2016-8いらい、シリアの戦場にて、8両の「レオパルト2A4」戦車(ドイツ製)を撃破されてしまった。
 同時に、11両の「M60T」(米国製)も、やられている。
 やられた原因はATGM〔ロシア製のコルネットATM〕。増加装甲をケチらなければ、あるいは、随伴歩兵をもっと多くしていれば、防げたはずだった。
  ※増加装甲皆無で、同軸機関銃が欠陥品である九〇式戦車は、中東に送られたら、もう生き残りようがないですわ。
 トルコは冷戦終了後に西欧諸国軍から354両もの中古の「レオパルト2」を買い集めたのである。
 じじつ、カナダ軍の「レオパルト2A6M」とデンマーク軍の「レオパルト2A5」は、装甲がアップデートされていたおかげで、2008年にアフガニスタンへ派兵されたときにも、ゲリラによって破壊されたりはしていない。
 じつは2017年にトルコ軍もレオ2の装甲を有料で「2A7V」にアップグレード工事してもらおうとしたのだが、ドイツの野党が、トルコ政府が戦車を自国内外のクルド族弾圧に使っていると非難したために、製造元のドイツのメーカーは、そのサービスができなくなってしまった。
 しょうがないのでトルコ軍は、独自の改装(爆発反応箱を砲塔に貼りつけ、物置棚を砲塔外周にめぐらし、ミサイル誘導妨害装置を取り付け)を施した、国産「2A5」を2019にこしらえている。しかしシリア領にはそれらではない旧型を送り込んだのである。