北鮮がSLBM試射した1時間後、米空軍は「ミニットマン」ICBMを発射。見せつけてますね。

 Martin de Bourmont and Sharon Weinberger 記者による2019-10-1記事「Trump tweeted ‘billions of dollars’ would be saved on military contracts. Then the Pentagon fired the official doing that」。
    シェイ・アサードという男に注目だ。
 ペンタゴン内で装備品調達を値切る交渉人であった。トランプもアサードを高く買っていた。億ドル単位で国民の税金が無駄使いされることを防ぎ続けてきた。
 しかしが2016時点で、ペンタゴンが最も憎んでいる男 だと称されていて、とうとう、馘にされてしまった。
 次。
 Scott Crino and Andy Dreby 記者による記事「Drone Technology Proliferation in Small Wars」。
      大流行中の自爆型小型無人機。この交信電波は、ISM電波帯を使う。ISMとは、工業、科学、医療。
 もともとFCC米連邦通信委員会は、ISMを「シングル・チャンネル」でのみレジャー用に許可していた。単一周波数回線。
 しかし、ISMでドローンを操縦しているときにもしトラックが通過してその強力なCB無線の電波がかぶったら、ドローンと操縦者の交信は遮断されてしまった。 
 そこで、1980年代のなかば、FCCは、ISMバンドを、FHSS(頻繁に周波数をホッピングしてスペクトラムを拡大)にしても可い、免許など要らぬ、と規制緩和した。
 
 このおかげで、ラジコン機がトラック無線から干渉されて墜落することはなくなった。無人機を操縦できる最大距離も伸びた。
 もうひとつの技術革新は、加速度計のチップ化。2000年より前だと、小型のジャイロスコープは高額すぎてアマチュアには手が出せなかった。だから機体は簡単に墜落した。
 今は、安いチップひとつで、加速、傾き、推定現在位置等が把握できる。それを自律姿勢制御ソフトの前提にできるのだ。
 これに、GoProカメラ、リチウム電池、無線の暗号化技術等が加わって、ドローンはますます便利に高性能になった。
 DJIのドローンは2014にISが最初に軍用偵察に使った。今年3月、ウクライナ軍は、DJI製ファントム4からVOG-17破片手榴弾を投下できるようにしたものの写真を公開。空力フィンは3Dプリンター製。不意の爆発事故がないよう安全装置もちゃんと考えられている。
 ガザ地区ではハマスがこれまでに二度、イスラエル軍車両に対してマルチローター型UAVからIEDを投下している。ひとつはメルカバ戦車で5月。ひとつは装甲HMMWVで9月。
 ※マルチコプター型の大きなものは、人間一人を持ち上げられる。つまり90kgぐらいのペイロードが可能。この四分の一の重さの成形炸薬弾頭でも、MBTを破壊できる。低速で地面スレスレからアプローチすれば、敵戦車のAPSも反応できない。地面すれすれで自爆して自己鍛造弾を車体側面下方から斜め上方に向けて撃ち込めば、爆発反応装甲も回避できる。なにより、味方歩兵に敵AFVが非常に接近してしまっている場合、そのAFVの向こう側で起爆させることが、マルチコプターならば容易である。その爆発破片は味方歩兵を襲うことはなく、逆に敵の随伴歩兵が破片を浴びるわけだ。すぐに日本のメーカーははこういうものを開発すべきだろう。