Sebastian Sprenger 記者による記事「Boeing’s F-18 jet may have a leg up in Germany over Eurofighter」。
ドイツ・メディアの報道によると、ドイツ空軍のトーネイドの更新機種が、タイフーンではなく、F/A-18 スーパーホーネットになりそうであるとのこと。
ドイツ国防省はペンタゴンに、F/A-18が核爆弾を運用できることについての確証を求めていた。ペンタゴンが問い合わせに対して確証回答したので、この決定になったという。
かたやユーロファイターが核爆弾〔米国から核戦争時に供与されるB-61系〕を運用できることをドイツ国防省に対して証明するためには今から3年~5年もかかってしまうだろうという。これで勝負あったか。
ドイツ軍は80機近くのトーネイドを維持しており、その任務は欧州での核戦争勃発時に「ニュークリア・シェアリング」政策に基づいて米国から供給される報復用核爆弾をロシアの大都市まで運搬することにある。
90機ほど調達される新型機候補からF-35が脱落したことは2019-1にアナウンスされていた。
※核報復専用だとするとF-35にするメリットはない。すでに露軍のレーダーは壊滅している情況だからである。
F-18とタイフーンのどちらが選ばれるかは、2020前半に決定される。
タイフーンが選ばれない場合、エアバスとダッソー社はヘソをまげ、新ステルス機を独仏西で合同開発するという構想には水がさされる。
かたやドイツはトランプから、対米貿易黒字を減らし、国防費を増やせと迫られている。その件で独国防大臣が先月、ホワイトハウス詣でをしたばかりだった。
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Nathan Strout 記者による記事「DARPA wants a robotic satellite mechanic launched by 2022」。
太陽同期周回衛星を軌道上で修理する専門の衛星をDARPAが開発したがっており、民間パートナーを募集している。
太陽電池パネルと長さ2mのロボットアーム×2本を備えたもので、要修理衛星に並走して作業する。
これにより、新規衛星の軌道投入直後の初期不具合をリカバリーできる。たとえば、太陽電池パネルが展張しない、といった。
2022年には完成したいと。
カメラで並走撮影することにより、不具合箇所の診断も地上にて可能になる。
不要となった古いGEO衛星を大気圏に突入させるゴミ処分作業も、このアームでできるという。
DARPAは前に「オービタルATK」社とこのタイプのメンテナンス衛星の共同開発をしていたのであるが、2017にオービタル社は抜けて、自社で単独開発することに決めた。