公船は頑丈に造っておけば、よいことがあるよね。

 CHRISTOPHER DENNIS 記者による2019-10-7記事「British family calls for return of American diplomat’s wife suspected of killing teen」。
    ロンドンから北東へ車で1時間半のところにある英空軍クラウトン基地は、オスクフォードに近い。じつは米空軍が通信傍受をやっているところで、米国務省の被用者や出張者も大勢所在する。
 この基地城下町で8月、19歳の住民の少年が自動車に衝突されて殺された。
 運転していた犯人は42歳のA.N.(♀)である。
 女は英国にやってきて3週間目で、事故のあと車外に出て自分の罪を認めていたという。どうやら右側走行していて、真正面からぶつかったらしい。
 しかし女の弁護士が外交官特権を主張したので、ノーサンプトンシャー警察は立件を諦めた。
 女とその一家は、飛行機で米本土に逃げ去ってしまった。
 少年の両親は、犯人が英国内の法の裁きを受けることを望んでいる。
 ※少年もなんらかの車両を運転していたのかどうかはこの記事からは分からないが、ヘッドオンと書いてあるので可能性あり。しかし『スターズアンドストライプス』編集部のレベルはこんな程度なのかよ? 欧州版が配信されない他地域読者のために、基本事実をまず紹介すれや。事故の日時もスルーだし、学級新聞?
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 ストラテジーペイジの2019-10-7記事。
    5月の豪州の国政選挙の前に、中共の公安部が、大規模なインターネット輿論工作を豪州住民に対して展開していたというリポートの詳細がリークされた。
 工作努力のピークは投票日の3ヵ月前に設定されていた。
 次。
 Angela Chen 記者による記事「Forget fake news?nearly all deepfakes are being made for porn」。
   ディープトレースという、合成メディアを見破る会社による調査によれば、いまのところ、選挙工作のために作製されたと思われるようなディープフェイクの数はとるにたらず、ディープフェイク作品の96%は、純然たるエロ目的のポルノ動画であることがわかった。
 ディープフェイク動画は2017後半から、ネットにアップロードされ出している。
 「ディープフェイク」という用語自体、そもそもポルノ用語だ。ポルノスターの首から下の動画と、セレブ女優の首から上の動画を、AIソフトで合成してみたもののことだった。
 ザッカーバーグに偽のムチャクチャなスピーチをさせるといった、政治的に悪質なAI加工動画が散見されるようになったのは、こうしたポルノ動画の流行より後である。
 それを見た人々が《これって選挙戦の怪文書として使えるんじゃね?》と気づいた。
 ディープフェイクの女優版、女性歌手版は、ユーチューブにUpされてもすぐに削除される。だから、現在ユーチューブに残っているのは、すべて男性のものだ。
 それはネット全体の割合を反映していない。
 趨勢として、ブィープフェイク投稿の数は加速度的に増えつつある。
 加州のニューソン知事はこのたび、選挙の2ヵ月前までの期間において政治家の顔素材を加工したディープフェイクの製作および公開を禁ずる法令に署名した。
 これには批判もある。
 もうひとつの法令も成立しそうだ。その内容は、本人の許諾なくしてディープフェイク動画に自分の顔が使われてしまった人が、その製作者等を訴えることを容易にするもの。