いよいよ来週です。『武器が語る日本史』店頭発売は。

 JOHN VANDIVER 記者による2019-10-18記事「Lithuania says statement about accepting US nuclear weapons is fake」。
    米軍がトルコに置いてあるB-61水爆をリトアニアに移す、というフェイクニュースがSNSに流されたので、リトアニア政府が公式に否定した。

 もちろん容疑者はロシアのネット工作隊。

 2017には、リトアニア駐留のドイツ兵士がリトアニア女性をレイプしたというロシア工作部隊製のフェイクニュース記事がリトアニアのニュースサイトにeメールされてきた。

 ネット上のこうした撹乱報道により、NATO加盟国内の輿論を分裂・分断させようというのが、敵の一貫した狙いである。

 次。
 ALLYSON CHIU 記者による2019-10-18記事「Bird struck ‘doomsday’ plane, causing millions in damage, Navy says」。
 核戦争時に空中からSLBMを指揮する米海軍所属の「E-6B マーキュリー」の1機が、着陸降下中に4基のエンジンのうち1基に鳥を吸い込むインシデント。

 この飛行機、1基1億4170万ドルするのだが、しばらく、離陸は不可能になった。
 数ヶ月前には別のE-6Bもバードストライクで損傷していた。

 E-6Bは民航機のボーイング707を改造したもの。1998から現役。ミッションは「TACAMO」と略称されている。

 無給油で6600海里飛行できる。

  ※地上の航空基地や航空母艦の飛行甲板上において、暖機運転中またはタキシング中の軍用機のエンジン吸気孔への精密な突入を、今日のマルチコプター型UAVは、自律的に実行することができる。爆薬を抱える必要はなく、少量のFAE微粒子でよい。それでエンジンが吹っ飛ぶ。くわしい機序は既著に書いたのだが、なんというタイトルだったかは忘れちまっただよ。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-10-18記事。
   平壌に家族ともども暮らしている特権階級の公務員たちが、飢餓地方に数ヶ月、赴任させられるケースが増えている。これにより中央政府は、地方の困難を無視していないというポーズが取れるし、首都での食糧需要も緩和できる。

 飛ばされる方は大迷惑。地方には食糧もだが、あらゆる物資が無い。首都では高層マンション内に発電機と大量の燃料ストックがあるから、停電とは無縁。かたや地方ではカネがあっても燃料が手に入らないので電気が得られない。

 単身赴任者はしょうがないから現地で妾を囲う。物資はなくとも女はあるのだ。

 ところが平壌に残った女房がこの不倫をかぎつけ、怒りにまかせて党にチクることがある。

 この公務員は、みせしめとされ、すべてを失ったという。