雪が降り始めてしまったけれども、ついに郵送が済んだ。

 H I Sutton 記者による2019-11-12記事「Japanese Navy May Have Gained Tactical Edge With New Submarine」。
       リチウムイオン電池が火災をよくおこすことは、サムスンのギャラクシー・ノート7で頻発した発火事故や、ロシアで14人が焼死した最近の潜水艦事故で周知だが、日本は敢えてそれを鉛バッテリーの代わりに新鋭潜水艦に採用した。

 各国の原子力潜水艦ですら、バックアップバッテリーは、「鉛-希硫酸」型なのである。

 なぜ日本はAIP(スターリング機関)を捨てたか。AIPはパワー不足なのである。水中で設計上の最高速力を出すためには、まったくパワーが足らないのだ。
 それに対してリチウム電池で回す電気モーターならば、水中で原潜並の高速を出すことも夢ではない。

 もうひとつのAIPの欠点。バッテリーに充電するための発電マシンとしても、出力が低すぎた。そのため従来のAIP潜水艦は、鉛バッテリーに充電するために、AIPとは別に通常のディーゼル主機も抱えている必要があったのである。

 三番目のAIPの弱点。液体酸素とか水素とか、潜水艦に内臓するには危ない物質と隣り合わせである。リチウムが危ないというなら、液体酸素だって危ないのだ。

 AIPと鉛電池をとっぱらって、リチウム電池に置き換えることができれば、メンテナンスの手間は激減する。同じ性能なら潜水艦を小型化できる。
 これは、ゲームチェンジャーである。

 次。
 ストラテジーペイジの2019-11-14記事。
    香港警察とは違う動きをする警察部隊。隊員の話し声は北支の方言であり、広東語ではない。すなわち、北支の「武警」(第二中共軍)が動員されて、香港警察に化けて香港に進駐しているのだ。

 香港警察は休日なしで連日12時間の上番を強いられており、士気は低下している。