用途は多岐。そして、超便利。
たとえば、所番地の茫洋としている山林/原野で、仲間を呼びたい者がビーコンを発する。仲間はそのビーコンを目当てに自動車を運転すればよい。徒歩でも、船舶でも同様。
これで「待ち合わせ」の行き違いはゼロになる。
遭難者が、じぶんの居場所を、捜索隊に知らせるときも、これでよくなる。
たとえば、地震や土砂崩れで、埋まってしまった人は、これを使うといい。
近距離では、中継塔を介在させなくとも、ビーコン機能が働くように、なんとか工夫することだ。
また、送信者側の電池ができるだけ節約されるように、その場へ向かう者の問いかけ電波にそのつど反応して現在位置を示してくれるリスポンダー式でもいい。船舶のAISの簡易版&歩行者版のようなものだ。
次。
Rob Schorman 記者による2019-11-27の新刊書評「Selling Sea Power」。
オクラホマ大学の出版部から出ているこの新刊の著者は Ryan D. Wadle という。1917年から1941年までの米海軍の広報活動を調べ上げた労作のようだ。
WWI中には米海軍にはまだPRセクションがなかった。
戦間期は、戦艦中心海軍思想から、航空+水上艦+潜水艦による海洋支配思想に変わる、遷移期であった。
米海軍が、PRの必要を学んだのは、この戦間期だった。
少年向け海洋小説、マンガまでも宣伝に用いられた。
ハリウッドは協力的だった。というのも軍艦の上にカメラを据えて何か撮影したければ、海軍と密接な関係をつくるしかなかったからだ。
※最大の宣伝は「戦果」ではないか。さいきんの海保に人が集まらない主因もそこではないか。