そのまえに「化学合成牛乳」を開発すべきではないのか?

 Caroline Delbert 記者による2019-11-26記事「We Should Explain Why This Cow Is Wearing a VR Headset」。

  モォートリックスの世界がやってくる。
 モスクワの研究機関が、冬期の牛舎内で乳牛にVRゴーグルをかけさせ、陽光がふりそそぐ夏の草原の360度風景を再生してやることにより、牛はごきげんになって、ミルクの増産と牛の健康状態の向上の両方を実現できるとフカしている。

 ※牛の色覚はヒトと同じじゃあるめえ? 360度映像を360度視野として本当に認知しているのか? どういうソフトをいつから用意したんだ? その説明がないことからして眉唾。ロシア発のディスインフォメーションはサイエンス分野にも及んでいる。媒体の「ポピュラーメカニクス」は脇が甘そうだな。
            
 今日、乳牛は1日に4回まで搾乳できるように選別交配改造されてきているが、最大限搾取だとかわいそうすぎるので、酪農家は1日に2回搾乳するようにしている。

 搾乳は牛にとってストレスであるばかりか、病気の原因になる。
 5年前、牛がじふんの意思で搾乳ロボットに身を任せるというシステムが開発された。これだと、1日3回搾乳させるかどうかは牛みずからが選べる。

 ※iPS細胞から「牛乳工場」を合成することもいずれは可能になるはずだ。そしたら世界の酪農は全滅である。いま日本の酪農は北海道に集約されつつあるが、これを道民はよろこんでいてはならぬ。きたるべき「酪農全滅ショック」を、日本では北海道農業だけがかぶることになっちまうんだから。むしろ中期の国策として、10年位をめどにNZ製の酪農製品の関税をゼロにし、日本国内の酪農拠点を10年以内にぜんぶNZへ移転してしまうのがよい。消費税が上がっても乳製品が今の半額になるならば庶民は政府を恨まないよ。世界的な「ババ抜き」が始まっていることに、早く気づくべし。