Patrick Tucker 記者による2019-12-4記事「Will New Plasma Thrusters Keep Next-Gen Satellites Safe?」。
米国の人工衛星に敵国の衛星が攻撃をしかけてきそうになった場合、これまでは、回避のために液体燃料を燃やして推進力を発生させ、軌道変更するしかなかった。その燃料を衛星にたくさん搭載しようとすれば、肝心の器材は軽小化するしかなくなる。打ち上げや軌道投入の面倒も、搭載燃料の量に比例して増える。
キューブサットのようなマイクロ衛星になれば、そもそも軌道修正用の燃料など搭載する余地がない。
そこでミシガン州のオービオンスペーステクノロジー社が、プラズマを使う軌道変更用スラスターを提案している。高電圧コンデンサー(キャパシター)と電極を使って、液体燃料よりも容積をとらない固体燃料をイオン化し、帯電ガスを発生させるのだ。帯電粒子は地場の中で加速させてやることができるから、空気抵抗の無い宇宙空間では、その反動力だけで、マイクロサットを軌道変更させてやることができる。
ただし詳細は謎だ。メーカーが公表していない。
古くはソ連が1964年に「ゾンド2」衛星で、プラスマ・スラスターを実用化している。ただしその機能は「姿勢安定」に限定されていた。従来の技術では、キロワット級の電源がないと十分に働かず、したがって小型衛星には適用し難かった。
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SETH ROBSON 記者による2019-12-5記事「Air Force breaks ground on first phase of ‘Osprey campus’ at Yokota in Tokyo」。
ヨコタ基地の滑走路の東側に、6300万ドルをかけて、CV-22用の施設が建設される。その地鎮祭が執行された。アメフト競技場×10個分の敷地が舗装される。
ヨコタにはすでに2018-10から、5機のオスプレイが分遣されている。施設が完成すれば、10機のオスプレイと450人の人員が常駐する。
エプロン、タクシーウェイ、排水溝などが完成するのは2022-3の予定。そのあと、二期工事として、ハンガー、作戦用倉庫、司令部ビル、フライトシミュレーター棟が建設される。
問題は、トランプがメキシコ国境の壁予算を捻出するために、このフライトシミュレーター以外の費目を削ってしまっていること。
空軍のオスプレイのためのいろいろな土建を請け負っている日本の会社は「ニッポー」である。同社は在日米軍の他の工事も受注している。たとえば嘉手納のMC-130J用の施設や、基地内小学校。佐世保の発電設備も。