AIアニメーションは、儒教圏に対して核兵器以上の破壊力を発揮する。

 J. Zhanna Malekos Smith 記者による2019-Fall 記事「Finding humanity in the great power competition for artificial intelligence」。
   李開復は「ステージ4」のリンパ腫と闘病する過程で、AIと人道性について考えるようになった。 ※李については拙著『米中AI大戦』の冒頭を見よ。

 じぶんの墓碑銘には、AIに人道性を導入することに手を貸した、と記されたい。そう希望するようになったという。

 ※10億人の儒教圏人が、アダルト文芸/映像表現を禁断されている。韓国にも、エロ小説もポルノ映画も無い。儒教圏では公式に、それらの存在は許されないのである。個人の自由とは本質的に両立ができないのが、儒教文化というものなのだ。したがって、米国主導AI圏と、中共主導AI圏の間の地球覇権競争は、後者の必敗が最初から約束されている。そもそも性欲が強くなかったなら人口が10億人にまで増えたりしない。需要が巨大なのに供給はゼロ。供給は、米国AI圏からしか、なされないのだ。

 ※AIが将来なくしてしまう職業のひとつに、AVキャストとAVスタッフがある。これは時間の問題である。量子コンピュータがマシンの計算速度を加速させると、いずれ、たったひとりのアニメーターが、フルCGのエロ映画を製作できるようになるだろう。さらにその先には、消費者ひとりひとりが、個人の脳内の想像を、フルCG映画にもできるようになる時代が待っている。もちろん、その前には無数の「段階」がある。この段階を的確に予測して行くことで、現実の商売は可能になるのだ。まず長尺の映画の前に「Gif制作の大衆化」が先行すると思う。旧来のアニメは長尺のパッケージ作品を前提とするためにセル画1枚に投入できる労力がいちじるしく制約された。その一部を切り取ってGif化しても、ガッカリするようなクオリティでしかないわけだ。だが、最初からぜんぶでたった5秒の、ダウンロード販売専用の動画だったならばどうか? 現実以上のビジュアルが可能にならないほうがおかしい。その工程をアクセレレートしてくれるAIソフトが、当面の最有望商品だろう。5秒の動画が商品になる分野は、エロしかない。そしてこの分野は、商品数が何万種に増えていっても、決して客は離れない。『源氏物語』の男君は、理想の妻を得た後で女漁りを止めたか? 止められないのが「セルフィッシュ・ジーン」なのだ。むかし神保町に、ミリタリーとエロしか置いてない本屋があって、その割り切りのみごとさに、若き日の私はほとほと感心したものであるが、あの店主こそが、正しかったと思う。

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 ストラテジーペイジの2019-12-11記事。
   リビアでLNA(リビア国民戦線=反政府ゲリラ)勢力がトリポリを奪取しそうだというので、トルコが怒って軍隊を派遣しそうである。

 トルコはリビアの公権力としてはGNA(国民協調政府=国連承認)を承認している。GNAはトルコに、リビア沖の天然ガスの探査権を与えている。

 LNAは沿岸警備艇部隊に、トルコのオイル・リグを破壊せよと命じた。

 トルコはGNAに対して、武装UAVを数十機も派遣して後援中。

 対するLNAは中共製の武装UAVを、UAEから援助されている。操作員もUAEから派遣されている。

 過去8ヶ月、両陣営は平均して連日4~5ソーティ、武装無人機を飛ばしている。 ※日本のはるか先を中東の後進諸国が実践しているわけ。防衛省は頭おかしくね?

 LNAのバックには、ロシアもついている。

 フランスは観戦武官として特殊部隊をLNAに同行させている。

 米国も無人偵察機を飛ばしているが、これは対テロ監視が目的で、GNA側からもHoR側からも承認を得ている。それがロシアのSAMで11-23に撃墜された。米側は、露人傭兵が、その無人機をトルコ軍のものと勘違いして撃墜したのだろうと見ている。露人傭兵軍は残骸の引渡しを拒んでいる。