Joel Gehrke 記者による2019-12-26記事「Cutting each other’s throats: Allies fear Russia will annex Belarus to save Putin’s life」。
クレムリンは一枚岩ではない。対立する複数の派閥がある。いまは、プーチンが、その派閥同士を抗争させている。しかしもしプーチンが権力の座から離れれば、今度はプーチンが喉を切り裂かれる。そんなバランス。
ベラルーシの元首のルカシェンコは既にプーチンと、合併の基本合意を交わしている。2020年は、ロシアとベラルーシの合併が実現するかもしれない。ベラルーシ国民は、それが貧乏への道だと察している。
プーチンには動機がある。ベラルーシを吸収併合してみせれば、その手柄により、じぶんのロシア国内での落ち目の権威がまた浮上するからだ。
もしベラルーシがロシア領に変わると、ロシアの飛び地であるカリニングラードとベラルーシの間の巾50マイルしかない狭い陸上回廊は、いとも簡単に遮断できるようになる。すると、ポーランドとバルト三国の陸上接続が断たれるので、バルト三国をNATOは防衛し難くなる。
つまりロシアがバルト三国を再併合するためには、まずベラルーシを併合しておくのが、地勢上も、合理的な順番なのだ。