暖冬に油断してハゲちらかした頭を冷やしたら風邪ひいちまった。防寒帽装着でこのテキストを打つ。

 H I Sutton 記者による記事「Demystifying The Iranian Navy’s Submarine-Launched Hoot Super Weapon」。
     ソ連時代に研究が始まっていた、スーパーキャヴィテーションを利用した高速魚雷。弾頭部から泡を出し、その気泡の中を進む。従来の魚雷よりも3倍高速になる。

 IRGC(イラン革命防衛隊)は、これを持っているんだぞと宣伝している。

 このロケット魚雷の欠点は、舵をきればバブルの外に出てしまうこと。だから、至近距離まで迫った敵のSSNを返り討ちにする決闘兵器だと考えられている。

 イランは2004年にオマーン湾でこの魚雷のテストをしている。スピードは212マイル/hに達し、6.5マイル航走したという。

 この魚雷は通常魚雷よりも大きく重い。したがってIRGC(イラン革命防衛隊)のミジェットサブからは運用できまいと思われる。

 高速艇から発射するのは意味がない。だったら対艦ミサイルを放てばいいだけだから。
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 ストラテジーペイジの2020-1-9記事。
   ノルウェーの国境線からわずか65kmのところ、アンドレーヴァ湾の海軍基地に、古いソ連の核ゴミ捨て場があって、このままでは漁場が汚染にさらされて困るので、ノルウェー政府はロシアに対して資金を援助して、数百km離れたムルマンスクの新ゴミ貯溜場へのゴミ移転を、促進させている。

 原潜の炉心にあった燃料棒などからなる核廃棄物は、14個ずつ、コンテナに密封されて、1隻の輸送船に積んで運ぶ。このコンテナ代だけで56万5000ドルかかる。そして1航海には28万ドルがかかる。これを繰り返す。

 ゴミはムルマンスクで永久ストックされるわけではなく、逐次、そこからさらに鉄道で内陸のチャリャビンスクまで運搬し、そこでより無害な核物質に転換させられる。

 アンドレーヴァ湾海軍基地は、使用済み燃料棒の捨て場として1960年代に建設されている。しかし海中への汚染物質の漏出が騒がれ、1982年に閉鎖された。

 1989年までに77万トンの放射能汚染水がバレンツ海に漂った。
 燃料棒9000本以上を納めた円筒コンテナは1500個にもなる。

 冷戦直後にお払い箱になった原潜だけでも200隻を越えたのだからたまらない。

 なお、軍用燃料棒の処理の15%は極東でなされている。北鮮等がその使用済み核燃料棒を入手するのではないかという懸念も常にある。

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 Tanya Basu 記者による2020-1-9記事「Sex tech is slowly making a comeback at CES. About time」。
    昨年、ハイテク電子おもちゃがあつまるCES見本市に、ローラ・ディカルロは、「オセア」という自社開発商品を出展した。290ドルの器材で、女性のクリトリスとGスポットを同時に刺激してくれる。
 ところがCESの親企業のCTA(消費者技術協会)が、大人のオモチャは公序良俗に反すると騒いだ。
 多くのセックス・テク企業は、女性の経営である。この問題は議論を呼んでいたが、今年の「CES2020」では、泡沫のその他コーナーの扱いながらも、各メーカーの出展を認めている。

 みずからこの分野のベンチャー資本家であり、『ハイテクセックス革命』の著書もあるアンドレア・バリカは言う。
 アマゾンでは、セックスに焦点をあてた健康機器の売り上げが、2018年において、およそ8億ドルであった、と。

 しかし、あなたがセックス器具について熱心に検索した翌日、インターネットのブラウジング中に、それらのオモチャの広告がポップアップしてくることは、決してない。これは、グーグルやフェイスブックが、それらの広告を一方的に提示することを厳しく規制する方針のためだ。多くの人は、仕事中にそんな画像が出てきたら、困惑してしまう。

 ※そこへいくと一部の日本のウェブサイトはひでえもんだな。問答無用で下卑たエロ漫画が表示されてくる。

 今年のCESにエントリーした、突出しているセクテク・カンパニーといえば、デイム社だろう。同社は、セクソロジストと技師がコンビで立ち上げたベンチャー。その主力商品「フィン」は、「キックスターター」での資金集めが認められた最初のセックス・トイであった。2019年には同社は果敢に訴訟を起こし、ニューヨーク市のMTA〔日本の営団地下鉄&都営バスのようなもの〕が同社製品の広告を排除していることは「性差別」という犯罪だと主張した。

 同社の経営者、ジャネット・リーバーマン=リューは言う。ビジュアル広告が公共の場にいつまでも提示されないということは、人々が、他の多くの人々がすでにその商品を使っているのだという事実を、認知し難くさせる。それはユーザーの女性を社会的に孤立させ、じぶんは恥ずかしいことをしているのだと誤解させてしまうだろう。

 市場調査会社のストラティスティクスは予見する。2026年には、セックストイ産業の規模は、1230億ドルに膨脹しているだろう。この産業分野だけの同友会のメンバー企業は、げんざい120社を超えている。