スノーモビルに関する かねてからの疑問が解けましたわい。

 土曜日に窓から見た空が晴れていたので、1年でいちばん寒いこのタイミングで大沼公園のスノーモビルに乗らなければ、何時乗るんだとじぶんを叱咤し、午前中に体験してきたのであります。1500円で氷上コース2周。

 このエンジンは排気量250cc. あるみたいでしたが、氷結した湖の上を走るだけで――要するに公道じゃないので――まったくの無免許の人でもOK。ヘルメットは無料で貸してくれます。

 エンジン始動は「紐」。これは係員が引っ張って、かけてくれました。

 アクセルは、右手ハンドルの親指ボタン。押し込むとエンジンの回転数が上がります。
 クラッチらしきもの、一切無し。
 ブレーキは、左手ハンドルのレバーを握る。それだけ。
 フットペダルらしきもの、一切無し。
 
 左腕にはキルスイッチの一端を結んでおきます。急加速すると乗り手だけが後方にとり残されるおそれがある乗り物なのだと、家に帰ってきてから悟りました。

 新雪の上をわざと走ってみましたけど、スタックしそうになることもなくて、その馬力に感心します。いや~、前にCSで視たアラスカの罠猟師たちの気分を、万分の一ほどでしたが、偲ぶことができましたわい。

 わたしが気になっていたのは両足です。足で地面をついたときに、履帯に踏まれてしまうようなことはないのか?
 まったくその心配はなかったですね。そうはならないデザインでした。

 コロナウイルス騒動で観光名所が空いていたおかげで、スタッフの対応が客1人に集中するので、見守られ感があって、終始、余裕をもって楽しめたのもラッキーでした。

 それで、ついでに4輪ATVもどき(4×2)のちっこいのにもトライしてみました。たぶん原付のエンジンでしょうね。排気音がかわいい。
 これも、足をついたら後輪に巻き込まれてしまうんじゃないかと、ずっと疑問でしたが、そうはならない設計になってました。

 やはりクラッチらしきもの、フットペダルらしきもの、一切なし。
 右手親指でアクセル操作。左手レバーでブレーキがかかるのも、スノーモビルと同じでした。

 面白いのは、カーブでドリフトすることでしょう。自動2輪と違って車体が内傾しませんから、漫然と乗っていると、上体に遠心力を強く感じる。本能的に、カーブでは腰を浮かして身体をインの方へグーッとずらすようになっちゃう。俺はレーサーかというぐらいにずらしてしまう。橋の上から中国系観光客たちに見物されていたので、恥ずかしかったぜ……。

 コース2周で700円でした。その価値はあったでしょう。
 なお、たった1人で出かけましたので、走行中の英姿の写真はありません。残念!