旅行時代の終わり?

 今回のパンデミックは「世界旅行病」といっていいのかも。
 世界中を、かつてない数の有閑老人たちと、金満シナ人たちが、旅行するようになっている。その必然の現象なのだろうから。

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 Antonio Regalado 記者による2020-3-4記事「Gene sleuths are tracking the coronavirus outbreak as it happens」。
     2月後半にブラジルで新コロの初患者が出たとき、病院は、すでに中共がアップロードしていたコロナウィルスの遺伝子コード150以上とそれを比較した。

 ブラジルの患者は61歳のサンパウロ市民で、2月に北イタリアのロンバルディア地方を旅行して戻っていた。
 遺伝子コードの樹形図をつくってもとをたどると、彼がやられたウイルスは、上海女→ミュンヘンのドイツ人社長→イタリアという順番でやってきていることが判明した。それが次にブラジルに持ち込まれたのだ。

 ウイルスが伝染するとき、ゲノムの中のひとつの情報がランダムに変化する。それを調べることで、樹形図をつくることが可能になるのだ。

 この樹形図にアクセスしたい研究者は、キーワード「Nextstrain」でウェブサイトを検索せよ。

 この樹形図を充実・拡張すれば、どこの国の政府が新コロの拡散に失敗したのか、一目瞭然となる。欧州に関しては、ドイツに責任がある。

 どの国でも、ウイルスの侵入経路は1つではなかったことも判る。1国内で、複数のスプレッダーが併行・多発的に広めている。

 ブラジルで2番目に確定された感染者は、最初の感染者とはウイルス進化系統が別であった。つまり両者は物理的に接触/接近していなかった。

 ワクチンができてない以上、拡大を止める方法は、《感染したかもしれないと疑われるすべての集団の徹底隔離》しかない。

 1月にミュンヘンでアウトブレークがあった。この封じ込めに失敗したのが、全欧への拡大を招いてしまった。
 ミュンヘンから、メキシコ、フィンランド、スコットランド、イタリアへ同時に広まっていることが、樹形図から断定できるのだ。

 ミュンヘンの患者第一号は33歳のドイツ人実業家で、バイエルンからやってきた。彼は1月24日に喉の痛みと悪寒を自覚した。
 このドイツ人は、上海からやってきたシナ人のビジネス・パートナー(♀)からウイルスをうつされた。

 この実業家の会社の社員複数が4日以内に社長から感染した。会社は本部を閉鎖したけれども、遅かった。そこから全欧へ広まってしまった。今イタリアだけで3000人以上の患者がいるが、元をたどると、このドイツ男、上海女なのである。

 ※政府が東京五輪を返上しないのは、世界に対して無責任だろう。6月までに新コロのワクチンが量産される可能性は低い。6月~7月に世界の隅々からの大量の外国人を「おもてなし」したら、体温チェックを潜り抜けたスーパースプレッダーが日本全土にふたたびクラスターを拡散するのは火を見るよりも明らかで、日本国民に対しても、無責任だろう。1日も早く五輪返上を正式決定し、その予算を防疫対策費にまわすべきである。

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 Ellen Mitchell 記者による2020-3-4記事「Coronavirus fears have stopped F-35 lines in Japan, Italy, Pentagon says」。
     イタリアのF-35工場に関してロッキード社員は、自宅で仕事をするように指示されているところである。
 ミラノの西30マイルにあるカメリ工場。ここへの人の物理的なアクセスは制限されている。

 空自用のF-35に関与している三菱重工のFACOは、1週間、閉鎖される。

 F-35のエンジンの供給者であるプラット&ウィトニーの社員も、テレワークを命じられている。

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 CHRISTOPHER DENNIS 記者による2020-3-5記事「Airman’s $15 invention could save the Air Force millions」。
   空中給油機KC-135のタンクにヒビがないかどうかをチェックする道具を在英米空軍の整備下士官が考え付いて3Dプリンターを使って15ドルで自作。
 カップ状になっていて、そこに空気を高圧で送り込める。
 このカップを、ヒビがありそうな場所(下面)に外側から押し当てて、送気する。もしヒビがあれば、タンク内に気泡が湧くので、漏れの危険が判るという仕組み。

 ただし、燃料タンク内には、相棒の整備士が、アクアラングを背負い、装面して入っていてくれなくてはならない。泡の発生の有無を、彼が視認で確認するから。このタンク内作業を1回やると、1週間は、身体が灯油臭いという。

 この道具(カップ)は、油漏れリスクのチェック作業を劇的に高速化する。それによって人件費が年に数百万ドル節約されることになった。

 次の目標は、すべての航空機で使える道具に改良することだ。