製品仕様を勝手に変更してあるのに、マニュアルは古いものが相変わらず添付されている。このせいでユーザーは、新株ウィルスで攻撃されたときのショックをしょっちゅう疑似体験させられる。

  Jessica Hamzelou 記者による2020-3-5記事「Coronavirus: Are there two strains and is one more deadly?」
   北京大の Xiaolu Tang 氏とその同僚らが103例の患者を調べたところ、どうやら新コロには2系統の菌株があるらしいと分かってきた。

 ウイルスは突然変異する。殊に、新コロのようなRNAウィルスにおいて然り。
 人が新コロに罹患すると、ウイルスは気道の中で自己複製する。

 英国レディング大学のイアン・ジョーンズいわく。この自己複製が1回なされるごとに、6個前後の遺伝子変化が起きると。

 XT氏は、タイプを2つに分類した。「L型」と「S型」だ。
 おそらくはS型から、L型が分かれて進化した。

 S型はまず動物からヒトに感染したところで増えた。そのあと、ヒトの中でL型が増えた。
 L型の方が感染力は強力で、流行しやすい。

 英オクスフォードブルックス大のRK氏いわく、どの遺伝子変化がこのアグレッシヴ化につながったのか、まだ、つきとめられないでいると。

 次。
 Elizabeth White 記者による2020-3-6記事「Sea Mines Are Cheap and Low-Tech, but They Could Stop World Trade in Its Tracks」。
    1991年に豪州海軍はクウェート沖の掃海に加勢した。なんと5ヶ月近くかかった。たった2km四方の海面で60個の機雷を無力化するためだけに。

 これに比してバブエルマンデブ海峡の巾は最も狭いところで29kmあり、イエメンは紅海に500kmもの海岸線を有する。

 ホルムズ海峡は巾39kmとやや広いが、通航するタンカー数は紅海の比ではない。

 豪州の国家戦略石油備蓄は28日分しかない。国際的には、90日分の原油備蓄が要請されているのだが。90日でも、5ヶ月より短い。これが意味することはわかるだろう。機雷こそが、豪州経済のショー・ストッパーなのだ。

 ではイランが国家の意思としていつかペルシャ湾に機雷を撒きまくるのかというと、たぶん、やらない。というのも80年代の経験で、ペルシャ湾に機雷を撒けば、却ってイランがいちばん原油輸出益が減って苦しむという教訓を得ているので。

 今、機雷を使う可能性の高いのは、イエメンのフーシなのである。

 数千個の機雷を倉庫に抱えている敵性国家を監視する必要は低いのである。
 西側諸国が注意する必要があるのは、機雷を撒いても失うものがなく、たった1個の機雷を使ってやろうかと思いつくゲリラなのだ。

 ※だから海自が出て行く必要があった……という説明にもなっている。防衛省がこういう説明をしないのは何故だ?