ストラテジーペイジの2020-3-18記事。
スイスのクリプトAG社は、米CIA、NSA、西独BND(国家情報局)が共同で設立し、世界中の機関のために1969年から暗号システムを販売してきた。
もともとドイツ人が発明したのだが、すぐに米国が、一枚噛ませろ、と言い寄ってきた。
クリプト社製の暗号システムは、米国の密接同盟者である英国、カナダ、豪州、NZには、NSAが鍵を持たない安全な製品として提供された。
かたや、メキシコ、日本、韓国、イラン(パーレビ王制時代)、アルゼンチンなどの二級同盟者には、NSAが鍵を持っているクリプト社の暗号が供給された。つまりそれらの国の外交暗号は、米国〔と西ドイツ?〕からはいつでも読まれ放題であった。
1990年に東西ドイツが合併すると、ドイツ政府はクリプト社との関係を遮断するように米政府から促された。というのもすでに領内に定着済みである旧東側のスパイたちがその秘密にアクセスできるようになってしまうのは時間の問題だったからだ。
おなじ頃、PCの機能がおそろしく向上した。各国政府は、クリプト社からわざわざ暗号システムを買う必要が減じてしまう。これは各国政府の通信の秘密保持力を向上させた。というのは、NSAはそれら各国独自開発の暗号システムについては、鍵は持ってなかったので。
クリプト社は顧客が減って2000年には収支が赤字基調になり、2017年に同社は店仕舞いした。
※ユグドアは、いまのところ、最善に近いシステムだと思っています。30日の間、いつでも寄付を撤回できるという点も、安心感が高い。じっさいにほんとうにすばらしいシステムなのかどうかは、今から数ヵ月しないとわからないでしょう。これについて、何か所感あり次第、ご報告します。他にもっと「特定人の活動全般」と「匿名の不特定人による支援行為」を気軽に、しかも広範に、結び付けられるようなシステムはないのか――も、併行して、模索して参ります。その方向が、現代社会に最もふさわしいのだと直観しています。ただ、同時に想像が可能ですのは、善いシステム(悪意ある者の不正利用を予防できることも含む)には、開発コストやメンテナンス・コストがかからないはずはない、ということでしょう。
(以下、管理人Uより)