米海軍は 11隻の空母をやっぱり9隻に削減して、ロボット艇を増やすという。新コロと無関係じゃないだろう。

 Shawn Snow 記者による記事「Top Marine suspends PFT」。
   米海兵隊では半年に1回、全部隊一斉の体力検定(フィジカル・フィットネス・テスト)を実施しているのだが、今回からそれを無期限中止。

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 Jordan Pearson 記者による2020-4-22記事「Is It Worth It to Buy a Used Tanker and Fill It With Cheap Oil? An Investigation」。
        大金を寝かしているばかりで投資する先が無い、とお悩みの素人である個人が、余剰タンカーを買い、底値の原油を買ってタンカーに満たし、そのタンカーをどこかに係留しておいて、将来また石油価格が上がったときに売って儲ける……なんてことは、可能なのだろうか?

 まず、「ホライゾン・シップ・ブローカーズ」のリストを見れば、今、売りに出されている中古タンカーが分かる。

 値段は問い合わせないと判明しないが、最も安いのは1千万ドルとか2千万ドルで買えそうである。もちろん、大型タンカーほど、高くなって行く。

 たとえば、この記事執筆時点で、全長274mのスエズマックス規格(スエズ運河を通航できる最大の幅と満載時吃水の枠内におさまっていること)のタンカー1隻が1700万ドルで売りに出されている。

 このフネは2000年に大宇が建造した。今はアフリカのどこかに係留されている。容量は15万9057デッド・ウェイト・トン(DWT)。

 ただしDWTめいっぱいに原油が積めるわけじゃない。タンカーには他にも積まねばならないものがいろいろあるから、原油の分はせいぜいDWTの90%までだ。

 タンカーを保有できたら、そこに原油を積み込む。これは簡単だ。認定されているトレーダーにカネを払って依頼すれば、そのトレーダーが、あなたの代理として原油の買い付け交渉と契約をしてくれる。

 投機家は、ペーパー上で原油を買って、それを現物として抱える前に、売る。しかしあなたは、それを実際に所有し続けることになる。

 スポット市場(先物ではなくて、すぐに現物が渡される市場)で原油を買うと、1バレルあたり、22ドルかかるだろう。
 ところが先物市場、たとえばWTI(西テキサス仲介所)だと、今、1バレルは5ドルである。
 WTIで扱われるテキサス原油は、軽質で、環境に悪い成分が少ない。抱えておける商品としては最高だ。

 前掲のスエズマックスのタンカーに原油を満載すると、メトリックトンに換算して、14万3151トンを積載できるはずだ。
 これは、100万バレル強を意味する。

 昨日、それだけの買いつけをしたとすると、原油代は、4100万ドル弱となる。

 この原油を、米国本土の岩塩層の地下に貯蔵した場合、貯蔵費用は最も安くでき、バレルあたり3.5ドルで済む。
 地上式のタンク内で貯蔵すると、バレルあたり15ドルから18ドルの貯蔵コストがかかる。

 これに対して試算したタンカー内貯蔵だと、17ドルくらいになるだろう。

 仮の話だが、WTI先物が2020年1月の価格、すなわちバレルあたり55ドルまで戻る日が来て、そこでタンカーの原油を売り払うことができれば、あなたは、約3483万ドルの儲けを手にできる、という皮算用が成立する。
 以上は、人件費、メンテナンス費などを除外しているラフな空想である。
 そして、最初に手持ち流動資産が2300万ドルあることが、大前提である。

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 Gareth Rice 記者による2020-4-22記事「Narcos in the Time of COVID-19」。
      新コロのおかげでメキシコと米国の陸境が閉鎖された結果として、メキシコの麻薬密輸組織は、別なルートを選ばなければならなくなり、そのため新たにあちこちで摩擦と抗争が発生し、その過程で殺される犯罪者たちの数が急増している。

 東部アフリカおよび南部アフリカからの報告によると、ヘロインの取引価格が上昇するとともに、その純度が下がっていると。

 また中共から「シナロラ」カルテルに対して従来大量に供給されていた覚醒剤原料物質(メタンフェタミンやフェンタニルをそこから合成する)が入荷しなくなってしまっていると。

 またストリートの売人や買い手も困惑している。一気に街がゴーストタウン化しているので、従来のような売買をしようとすれば、その濃厚接触がやたらに目立ってしまうようになったから。

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 David Harsanyi 記者による2020-4-21記事「The CDC Testing Disaster」。
   CDCは、最後のPをつけないで略称される。
 これには由来があり、もともと、コミュニカブル・ディズィーズ・センター(伝染病センター)と称していたのが、改名されて、「センターズ・フォー・ディズィーズ・コントロール・アンド・プリヴェンション」(疾病抑制&予防センター)になっているのである。
 いちばん初期のターゲットは、マラリアだった。

 NYTが報じたこのたびのCDCのドジは次のとおり。
 新コロを扱う実験室に出入りするときに、CDC職員たちは、外被を着替えなかった。
 新コロ陽性のサンプルを扱っている、その同じ部屋で、キットの成分テストをしていた。
 このような粗漏な研究所から全米へ配られた新コロ用のテストキットは、最初から新コロに汚染されていた。

 またWP紙の報道によると、CDCは、傘下の研究所や病院が独自のテスト方法を実施することも官僚特権で禁じており、民間企業の試験参入にも抵抗していると。
 9.11で予算が膨脹したのに、やっていることは統制と党派的ないさかいばかりであると。

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 William Rhoads, Andrew J. Whelton & Caitlin R. Proctor 記者による2020-4-22記事「How Coronavirus Shutdowns Can Make a Building’s Water Dangerous」。
       従業員に自宅待機命令が出ていて無人状態が長く続くオフィスビルや店舗では、水道配管内に停滞している水の汚染が心配される。

 数日間なら問題はないが、数ヶ月だと問題がある。
 鉛や銅が溶け出した水を飲用することになればそれも良くない。飲み水の中の高濃度の銅は人を病気にしてしまう。

 水道の使用を再開し、それからビル備え付けの給水タンク内の水がフレッシュな水道水といれかわるまでの最短時間は、小規模ビルでは60分、大規模ビルでは数日ということもある。