いまから来年の心配をすると、「初詣」はどうなる?

 Ed Whelan 記者による2020-5-7記事「Study Reveals Medieval Longbows Were As Devastating As Modern Guns」。
    1997年から10年がかりで、英国南西部エグゼター市の、昔のドミニコ会系托鉢修道院の墓地跡が発掘調査された。ショッピングモールを建設する予定地なので。
 20個以上の人骨や歯の断片が出土した。
 そのひとつの、ほぼ完全な頭骨をくわしく見たところ、中世のロングボウの貫通力が、ほとんど銃弾に匹敵するものだったと確認できた。

 炭素同位体から、骨は13世紀から17世紀のものと知られた。骨の多くが、外傷痕跡をとどめていた。
 外傷痕の多くが、ロングボウによるものだと結論された。

 弓矢は墓地から出土していないけれども、当時のロングボウはイチイ材でつくられ、長さは1.8mくらいあったはずだ。
 百年戦争の当時、クレシーやアジャンクールで、仏軍騎士のアーマーを貫徹したという話に、また信憑性が加わった。

 ひとつの頭蓋骨。右目から入った矢が、頭蓋骨の後背部に大穴を開けていた。銃弾の射出孔のように大きい。
 この創傷は、サブマシンガンから発射されたホローポイントの拳銃弾に匹敵する。

 中世の人々は迷信深く、眼窩や顔面に矢が当たって死んだり負傷した者は、神があらかじめその者を罰することに決めていたのである、とみなされた。それで、たとえば1066のヘイスティングズの戦場で、征服王ウィリアムに敗れて死んだアングロサクソン最後の王ハロルドも、罪深い者であったのだとされてしまった。

 エグゼターで出土した骨の傷は、千枚通しのように貫徹する機能を重視した矢尻がすげられていたためにできたと考えられる。※戦死者はフルフェイスヘルメットを着装していたのか?

 そうした矢尻の形状は、細長い矩形、もしくは菱型であった。

 遺骨所見。矢尻は頭の後ろに抜けたが、矢柄は、頭蓋骨内に残った。そしてそれは引き抜かれたらしい。抜いた時にさらに外傷を大きくした。 ※とうぜん、まず露出している矢尻を切断してから、抜くのである。

 この墓地からは、矢が当たった脛骨も出土している。ロングボウの矢は、まっすぐに脛骨の中に貫入すると確かめられる。

 ロングボウの殺傷威力に不可欠だった職人が、英国のフレッチャー(矢羽とりつけ職人)。
 矢柄師の独自のノウハウが、この武器に特別な遠射力と精度と貫通力を与えていたのだ。 ※空力特性が非常によかったという。

 遺骨に刺さった矢は、時計廻りに旋転していた。

 また遺骨は、一回、改葬されていた。
 二度目に埋葬された修道院墓地は、エクゼターの騎士階級以上が利用権を持っていた。おそらく家族墓があった。

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 Kelsey D. Atherton 記者による2020-5-7記事「Grenade Drone Promises An End To Cover, Forever」。
   このほどイスラエル軍が採用した新兵器。手榴弾とドローンを結合させた、スパイク・ファイアフライ・ロイタリング弾。全重6.5ポンドの、自爆コプターだ。

 もし兵士が、市街地で1600フィート先に、正確に手榴弾を投げつけられるようになったら?
 その夢を実現した。
 ひらけた場所なら、3000フィート弱まで、搭載のビデオカメラ映像によって誘導できる。
 飛翔速度は36マイル/時。

 内臓する破片爆弾は350グラム。
 米軍のM67破片手榴弾の2倍近い炸薬が充填されているという。

 イスラエルのIAI社は1990年に、敵の防空レーダーに突っ込ませる自爆無人機「ハーピー」を作っている。そっちは固定翼だったが……。
 ファイアフライの回転翼は同軸二重反転式。

 自爆させないで安全に回収する指令もできる。その場合は、ただのビデオ偵察機となる。爆発物の代わりに追加のバッテリーをとりつければ、滞空時間は2倍の30分にできる。

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 ストラテジーペイジの2020-5-8記事。
   米陸軍は、イスラエルからアイアンドームをテスト用に2セット買ったが、イスラエルがソースコードを教えないことを理由として、正式調達はしないと言っている。

 イスラエル側の反論。アイアンドームはすでにチェコ共和国とルーマニアに輸出されていて、NATOのシステムと何の不整合も起こしていない。
 また、アイアンドームはイスラム圏のアゼルバイジャンとサウジアラビアに輸出されているが、そのことが、たとえば、イスラム圏と対峙しているバイヤーであるシンガポールやインドに不利になっていることもない。

 ※要するに米陸軍は買う気がないので、買わない理由を作っているのだと思う。トランプの婿のロビー工作を跳ね返すには、立派な理由が必要だ。他方で期待をかけているのは、国内大手がこぞって開発中の、レーザー地対空砲だろう。