彼らが見られたくないのは、艦内の患者をどうやって陸地まで移送しているか。まったく移送してないとすれば、それも恐ろしい。

 Kristin Huang 記者による2020-5-15記事「US destroyer spotted off coast of Shanghai as PLA Navy begins 11-week exercise in Yellow Sea」。
      米海軍の駆逐艦『ラファエル・ペラルタ』(アーレイバーク級イージス艦)が黄海の上海沖116浬で15日朝8時に目撃されている。

 14日からは中共海軍が黄海〔おそらく渤海寄り〕で演習を開始した。空母2隻が参加し、7月31日まで続く。それと関係がある模様。

 連続11週間もやるのは、今まで新コロで中共海軍はまったく訓練ができなかったので、その空白を取り戻すためだという。

 4月17日には『USS マッキャンベル』が威海衛沖42浬で目撃されている。
 また、米軍機は今年に入ってから、南シナ海、東シナ海、黄海、台湾海峡の上空を39回飛行し、そのうち2回は香港の近くを通過した。

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 Ed Adamczyk 記者による2020-5-15記事「Hospital ship USNS Mercy leaves Los Angeles」。
      海軍の病院船『USNS Mercy』は15日にロサンゼルス港の「ワールド・クルーズ・センター・ターミナル」埠頭から去った。母港のサンディエゴへ帰る。

 この間、77人の患者を受け入れ、36件の手術を実施。体内ペースメーカーの交換など。
 ただしNYCにかけつけたもう1隻の病院船『コンフォート』とはちがって、こっちは、3月27日の来着以降、新コロ患者は終始、受け入れていない。

 『マーシー』からはロサンゼルスの陸上病院に60人を応援に出していて、この人員は当分、サンディエゴには戻らない。また『コンフォート』へも『マーシー』から人員を応援に割いていたという。

 『コンフォート』はNYCでの治療を4-26に切り上げ、4-30に離岸している。

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 LOLITA C. BALDOR 記者による2020-5-16記事「Eight more sailors aboard US ship test positive a second time」。
    グァムに碇泊中の空母『T・R』内でさらに新コロ陽性8人発見。これで第二次発症者は計13名となった。
 この者たちも陸上隔離施設〔借り上げホテル〕で14日以上の検疫監察を受けねばならない。そのうえで「なか1日」以上のインターバルで連続2回、検査で陰性とならないと、フネに戻してはもらえない。

 この二次発症者たちの出現は、軍の上層を悩ませている。もしも、既に軽快して陰性のお墨付きを得ているはずの一次発症者たちから感染したのだとしたら……?
 そんなことがあり得るのだとしたら、一回感染した将兵はもう二度と他の未感染の将兵たちとは一緒にはさせられないということにもなってしまうではないか。

 また、「陰性/陽性テスト」の信頼性への疑問も、再燃した。どこかに「隠れ陽性」のスプレッダーがいて、それが見逃されているのではないか?

 ※軍艦の設計は根本から見直されるしかない。最初の実用ステルス機のF-117が登場したときのような、ドラスティックなコンセプト転換が、待ったなしに要求されている。1隻の大型空母よりも、多数隻のミニ空母の方が、パンデミックには対処し易いのだろう。