昨日、アベノマスクが うちにも配られやした。

 多重ガーゼ畳み構造。両端だけミシン縫いして、白ゴム紐を通すチューブの形状を維持せしめている。昔の給食当番のマスクの手触り。

 手作業のかかるデザインだ。これを急速大量に調達しようとすれば、家内制工業の大動員となる。カネがかかったのもむべなる哉。

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 Charlotte Jee 記者による 2020-6-2記事。
   医学誌『ランセット』最新号によれば、新コロ伝染予防のためには、立っている人と人との距離を2m開けることが、とてつもなく重要だと分かった。1mでは、ダメである。

 人と人との間隔が1m未満のとき、伝染リスクは13%と考えられる。
 1m以上だと、それは3%に減ずる。
 2m以上だと、伝染リスクはさらに3%の半分に。3mならば、さらにそのまた半分に減るという。

 マスクは、それなしでは17%ある感染リスクを、3%に減らしてくれる。
 ゴーグルは、それなしでは16%ある感染リスクを、6%に減らしてくれる。

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 ストラテジーペイジの2020-6-2記事。
   1991年に世界に戦車は10万両あったが、今は5万両を切っている。

 米陸軍は2018にスウェーデンから「BONUS」という対戦車用の155ミリ誘導砲弾を買っている。そしてこのたび、セカンド・バッチが発注された。
 「BONUS」は英仏端の共同開発で、生産中心はスウェーデン。撃ち放しにできる、自律誘導弾薬。

 NATOの155ミリ野砲から発射したときの有効射程は35km。
 1発の中に2個の子弾。
 子弾は、マルチバンドの赤外線センサーと、レーザー・レーダーを具備。
 落下中の減速は、小翼のエアブレーキによる。旧来、こうした弾薬はミニパラシュートで減速されていたが、それはコスト高になるばかりか、敵眼から目立ってしまうことが分かっている。

 子弾は、弾道の最後の175m付近で分離する。
 子弾は、眼下の3万2000平方メートルのエリアで動いている標的に向けて、爆発鍛造弾を発射する。
 厚さ13センチの装甲も貫徹する。重戦車といえども、天板はそんなに厚くできない。

 最近の戦車のAPSは、HEAT弾のジェットを逸らしてしまうことはできるが、爆発鍛造徹甲弾は溶けた金属塊なので、APSも無効。
 ロシアは、爆発反応装甲で対処する気だが。

 米軍が1970年代から開発してきたSADARMは、信頼性が8割に届かず、高額すぎるとみなされて、2001年にキャンセルされている。
 しかしSADARMの子弾を500kgのクラスター爆弾につめたもの(CBU-105)は、2003年4月にバグダッド南郊にB-52から投下されて、有効であったと実証された。

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 T.S. Allen 記者による2020-6-2記事「Don’t Bring a Knife to a Gunfight With China」。
     中共軍は正規戦で米国と対決する気などない。中共の脅威を名として米軍が正面戦力を強化するのは、あたかも、ナイフを手にスープ料理を味わおうとするようなもの――と、ジョン・ヴロリクはうまいことを言った。
 だが、そうだろうか?

 かつて中共は、マレーの共産党を育て、インド辺境区の分離運動を支援し、クメールルージュの味方になり、ジンバブエのゲリラを幇助した。

 しかし中共は1980年代いらいこのかた、反米ゲリラの後援はしていない。ロシアやイランとは、グレーゾーン戦争のスタイルが、明らかに異なる。毛沢東時代とは路線を変えてきているわけである。

 「戦わずして他者を屈服させる」のが中共の理想流儀である。西側自由陣営がそれに対抗するには、すべてのステージで闘えるコンディションを維持して行くしかないはずだ。

 ※呑気なことを言っているが、長野五輪の前に長野市内で騒擾を起こした第五列と同じ手合いが、いま米国内で放火暴徒に燃料を供給してるんじゃないの?